この記事をまとめると
■S13型日産シルビアの兄弟車の180SXは北米では240SXとして販売されていた
■北米版240SXは2.4リッターのKA24E型エンジンを搭載していた
■1994年に240SXはS14型へとモデルチェンジして1998年まで販売された
2.4リッター直4を搭載する北米版は240SX
S13型シルビアの兄弟車として1989年5月に登場した180SXは、リトラクタブルヘッドライトを持つフロントマスクや、ハッチバックとなるリヤセクションなど、見た目の異なるモデルとなっていた。
車名の180SXは搭載されていたエンジンに由来しており、デビュー当時に搭載されていた1.8リッターのCA18DET型の排気量から来ている。その後、マイナーチェンジで2リッターのSR20型エンジンに換装されたあとも180SXの車名は継続されていたが、じつは240SXという車名を持つモデルも存在していたのだ。
ただし、これは海の向こうの話であり、北米市場向けにリリースされた180SXこそ240SXだったのだ。
先ほど北米市場向け180SXと書いたが、じつは240SXのほうが先にデビューしているため、正確に言うと北米市場向けの240SXを日本向けに仕立て直したのが180SXということになるのだが、240SXは車名のとおり2.4リッターのエンジンを搭載している。
240SXに搭載された2.4リッターエンジンは、KA24E型(後期型ではツインカムのKA24DEとなる)で、ツインカムモデルであっても日本国内ではキャラバンやプレサージュ、ダットサントラックなどに搭載される実用的なもの。
というのもアメリカでは中低速域のトルクの厚さが求められる傾向にあるため、日本仕様の1.8リッターではなく、排気量の大きな2.4リッターが選ばれたというワケなのだ。