レクサスが発表した新しい小さな高級車の存在感がスゴい! 「ユニファイドスピンドルグリル」採用のコンパクトSUV「LBX」を初公開 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■レクサスがラインアップでもっとも小型な新しい高級車としてLBXを公開した

■新デザインコンセプトとなる「ユニファイドスピンドル」のグリルで圧倒的存在感を実現

■日本での発売は2023年秋以降を予定している

サイズのヒエラルキーを超越したレクサスLBX

 最高級セダンのLSと最高級SUVのLX、そしてまもなく登場する最高級ミニバンのLMと、最高級の日本車を取り揃えるレクサス。フラッグシップモデルばかりにスポットが当たりやすいレクサスだが、じつはいまでもコンパクトSUVのUXがあるし、かつては5ドアハッチバックとしてCTをラインアップするなど、さまざまな形で高級車を提案してきた。

 そんなレクサスが、新たな高級車として提案するのが「LBX」だ。

 このLBXは、「これまでの高級車の概念を変える、コンパクトサイズながら走りやデザインも上質であるサイズのヒエラルキーを超えたクルマを作りたい」という想いのもとに「本物を知る人が、素の自分に戻り気負いなく乗れるクルマ」を目指したという。

 そのコンセプト通り、LBXのサイズは全長4190×全幅1825×全高1560mmでホイールベース2580mm(いずれもプロトタイプ)で、現状もっとも小さいレクサスであるUXを全高以外のすべての数値で下まわる。それでいて、高い運動性能と静粛性、優れた空力性能と上質なインテリアデザインなど、高級車に必要なものがすべて備わる。

 高い走行性能は、コンパクトカー向けTNGAプラットフォーム(GA-B)にレクサス専用開発を施したことで実現。ボディ骨格の接合には短ピッチ打点技術を用い、構造用接着剤の採用部位を拡大して接合剛性を高めつつ各部の構造の見直しや補強によって局部剛性もアップさせたことで、操縦安定性と乗り心地を向上、NV性能を低減する。また、ルーフパネルの薄板化、フードのアルミ化、ホットスタンプ材の採用でルーフリインフォースメントの最適化により、軽量化と高い安全性能を実現した。

 サスペンションには、フロントは新開発のマクファーソン式を採用。高い直進安定性を確保するとともにアンダーステア特性を低減したリニアなコントロール性を実現。リヤには軽量高剛性なトーションビーム式(FFモデル)と高い走行性能とリヤモーター搭載を両立するダブルウィッシュボーン式(AWDモデル)を採用。動き出しから素早く反応する新開発のショックアブソーバーが、操縦安定性と乗り心地を高い次元で両立し、レクサスがかかげる「Lexus Driving Signature」の追求に努めている。

 ドライブトレインには、1.5リッター直3にモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを採用。高い電池出力のバイポーラ型ニッケル水素電池の搭載やHEVシステム全体での緻密な制御など、これまでレクサスが培ってきた高い電動化技術により、エンジン・モーター・バッテリーの能力を最大限に引き出し、伸びのある加速と走行性能を実現するとともに、高い燃費性能もあわせ持つ。

 静粛性面では、音や振動の発生を抑える源流対策にこだわった。エンジンマウントの最適配置による起動時のショックの低減、エンジン本体へのバランスシャフト採用によるフロア振動の低減、エアクリーナーホースへのレゾネーター追加による吸気音低減、フレキシブルパイプの排気管の採用によるエンジンからの振動伝達の低減、メインマフラー容量拡大による排気音低減など、徹底的な施策を施している。

 ルーフパネルのマスチックシーラーの一部に高減衰タイプを採用することで、走行時や雨天時の車内静粛性も高めていることは、高級車を標榜するレクサスらしいといえそうだ。


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