この記事をまとめると
■ランドローバー・レンジローバーの2024年モデルが受注を開始した
■全グレードのパワートレインにハイブリッドシステムを導入
■「SV ビスポークサービス」を新たに開始してオーナー好みのクルマを作れるようになった
イギリスを代表するラグジュアリーSUVの先駆けが進化
高級車としての風格を持ちながら高い悪路走破性を誇るランドローバー。とくにフラッグシップモデルのレンジローバーは、イギリス王室や有名人などがこぞって購入したことでステータスを象徴するクルマとして有名になった。
そんなレンジローバーが2024年モデルとなった。今回は、パワートレインの刷新による全モデルの電動化と新たなオーダーメイドシステムの導入が主なトピックだ。
※写真は2022年モデル
まずはパワートレイン。元々ラインアップされていた3リッター直6エンジンと105kWの電気モーターを組み合わせたPHEVモデルの合計出力を40馬力アップさせた。
さらに、4.4リッターV8ツインターボにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたことで、「SV」グレードに関しては最高出力615馬力と、85馬力も出力が向上している。
※写真は2022年モデルのV8エンジン
これでレンジローバーのすべてのグレードがハイブリッド化された。
そして、もうひとつの話題である新たなサービス「SV ビスポークサービス」にも注目したい。対象グレードは「オートバイオグラフィー」と「SV」のふたつで、オーナーの希望どおりの1台が作れる究極のオーダーメイドシステムだ。
エクステリアカラーは230色ものカラーパレットのなかで選択するか、もし好みの色がなければ「SV BESPOKE MATCH TO SAMPLE ペイントサービス」で特別色を注文することも可能だ。さらに、391種類もあるインテリアトリムのなかから好みの素材やインストルメントパネル、シートの色使いなどもカスタムすることができる。
そのほか、クルマの乗降時に自動でステップが迫り出す「電動ディプロイアブルサイドステップ」をすべてのグレードに標準装備。
さらに「D300」以外の全グレードに、「アダプティブオフロードクルーズコントロール」が設定された。これはオフロード走行時に、路面状況に応じて車速を自動制御してくれるシステムで、ドライバーは路面状況の確認に集中できるようになり、安全な走行をサポートしてくれるものだ。
「オートバイオグラフィー」と「SV」には、ウッド&レザーのSV ビスポーク ステアリングホイールを装備したことに加え、「SV 550e」に4ゾーンクライメートコントロールも装備するなど、快適性も向上されている。
ランドローバー・レンジローバー2024年モデルの価格は、1747万〜3171万円。
※写真は2022年モデル
高級SUVの代表格として人気のレンジローバー。今回の改良でレンジローバーの全グレードのハイブリッド化を実現したが、ランドローバーは2020年代末にラインアップすべての車種をEV化するという目標に向かって電動化戦略を進めている。そのため、エンジンを搭載したレンジローバーを入手できる機会は確実に少なくなっている。もし購入を希望するなら早めに検討したい。