苦手な駐車に適正空気圧への調整! いまの技術ならできるはずの「1日でも早く自動化してほしい」クルマの機能5つ (2/2ページ)

シートポジションも自動で調整してほしい!

 3つ目は、ドライブに行きたいけど停める時のことを考えると憂鬱になるという人も多い、駐車&出庫&精算です。高級なホテルなどではバレーパーキングがあって、エントランスでクルマを降りたらあとはスタッフが全部やってくれる、ということができるようになっていますが、ショッピングモールやスーパーでもそれが自動でできたらどんなにラクでしょうか。

 以前、日産が「電気自動車がある未来の暮らし」を東京モーターショーのブースでパフォーマンスしていましたが、そこではスマホでクルマを呼び出すと、無人のままクルマが自動で車庫から出てきて、エントランスに迎えにきてくれるというシーンがありました。帰りも、人が降りたらクルマが自動で車庫に戻っていくというのが驚きだったのですが、これが実用化されるのは何年後でしょうか。すでに、レーダーセンサーやライダー、カメラの進化によって、建物や道路だけでなくマンションのエントランスなどの私有地の形状もクルマが把握できるような技術は登場しています。これがあれば、無人で指定された場所までクルマが動いてくることも可能なので、あとはコストやインフラ、法整備の問題をクリアするところが大変そうですね。

 4つ目は、ちょっと細かいところなのですが、ドライブのお供がラジオ派の人ならわかる、長距離ドライブをしているときの電波エリア問題。たとえば常磐道を走っていたとすると、東京から北関東に抜けるあたりで、だんだん聞こえにくくなってきて、途切れてしまうんですよね。そこで、現在地で聴けるラジオ局をサーチしてもらうわけですが、高速で走っていることもあるのか、はたまた何かに遮られてしまうのか、なかなかヒットしないことが多くて困ることがあります。クルマの走行に合わせて、自動で最適なエリアにつないでくれる機能があると便利。とはいえ、最近はradikoなどのアプリで聴く人も多いので、それほど需要はないかもしれませんが。

 5つ目は、人それぞれちょっとずつ適正な位置が変わってしまう、シートポジションの調整です。ドライバーモニタリングシステムが搭載されているクルマだと、顔認識や登録番号によって、あらかじめ登録しておいたシート位置に合わせてくれる機能はありますが、これって夏も冬も同じ位置にされちゃいますよね。薄いTシャツ1枚の時と、重ね着をして分厚いセーターを着ている時では、微妙に具合の良いシート位置も変わるわけです。それを、センサーなどで感知して自動で最適なポジションに合わせてくれるシートが登場しないものでしょうか。これなら、登録した人以外が運転する時にもちゃんとしたポジションになるし、安全運転の基本としてとても重要なことなので、ぜひ開発して欲しいです。

 ということで、大きなものから小さなものまで、いち早く自動化して欲しい機能を考えてみました。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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