正式受注開始時点でもう「受注停止」になる可能性も!
価格設定については、今年1月に発売となった新型プリウスが販売サイドでは“思ったより価格アップはしなかった”という反応を示している。しかし、その代わりに原則値引きゼロでの販売が続いている。3代目アルファード&ヴェルファイアでは一時“70万円引きも当たり前”という、大幅値引きでの販売が続いていた。値引き原資はディーラー利益を削るのが原則なので、それだけディーラーにもたらす利益の大きい、“高収益車種”だったのだが新型プリウスのように値引きゼロもしくは、極端な値引き販売を想定しないことを前提とすれば極端な価格アップはないのではないかとも考えている。
すでにディーラー各店舗では予約受注開始に備えて、既納アルファード&ヴェルファイアユーザーをメインとし、新型アルファード&ヴェルファイアへ購入意思を示した人について、“予約発注するための予約”のようなものを結構貯めこんでいると聞いている。ただし、新型アルファード&ヴェルファイアでは予約受注期間というものを設けずに、発売と同時に一斉に発注をメーカーにかけることになりそうだとの情報が入っている。これならば、抽選制などをとらなくても、ある意味公平性が保たれるという判断とも思われるが…。
「すでに販売現場では、予約発注ができなくてもそれがあるという前提で、“予約発注を行うための予約”のようなものを大量に受けております。その数が初期配車台数の3分の2以上を消化してしまうという店舗もあると聞いています」(事情通)。
トヨタ系ディーラーの管理ユーザーであってもなくても、そもそも予約という制度がなく正式受注申告開始時期が同じであっても、“予約発注のための予約”分を優先的に端末入力することになるだろうから、何も事前に手配せずに発売日に注文を入れても深刻な納期遅延になればまだいいほうで、発売日に新規受注停止となってしまい、発注すらできないといったことになることも十分考えられる。
仮に受注を受け付けていても、新型プリウスやクラウンでは細かく受注停止を繰り返しながら新規受注を取り続けていたと聞いている。その結果、プリウスではモデルによっては商談時に「納車まで3年待つつもりでいてください」と言われほどの納期遅延になっているので、次期アルファード&ヴェルファイアでも、少なくとも発注が入ったとしても長期の納期遅延は覚悟する必要はあるだろう。
気になる人はまずディーラーへ行って欲しいと言いたいところだが、すでに行ったとしても予約発注はできないし、発売日に何も事前の根回しせずに店頭に駆け込んだとしても「Too Late(遅すぎた)」ということになってしまう可能性が高いといえよう。