1980〜90年代は当時流行った装備類でも査定が変動していた!
ちなみに車両の保有台数が急増した1980年代から1990年頃を振り返ると、今ほど安全装備は普及しておらず人気も低かった。中古車価格と売却額を押し上げたのは、アルミホイールやエアロパーツなどの外装部品と、電動パワーシート、6スピーカーの上級オーディオ、本革シートや今では見られなくなった毛足の長いモケットシート生地などであった。
サンルーフは当時から人気の高い装備とされ、ワンボックスワゴンなどには、大型ガラスサンルーフを装着する車種も多かった。これも売却額を高める装備であった。
当時、流行した悪路向けのSUVでは、大径アルミホイール、ガードバーと呼ばれるフロントマスクに装着する金属製のパイプなども人気を高めた。ガードバーは当時から歩行者と衝突したときの加害性が指摘され、今では歩行者保護の観点から設定されていない。
このように、昔は売却額を高めた装備なのに、今は安全性の観点から装着できない品目も見られる。その一方で、安全性を高める装備が売却時に有利な時代になった。過去30年ほどの間で、愛車の売却額を高める装備は安全性を巡って大きく変化している。