数の少ない充電器で争いが起き数が増えればまた争う!?
妄想③:急速充電スタンドでの「横入り」に起因するトラブル
あくまで一般論として「日本人はちゃんと並ぶ」という傾向はあるため、現在は、この問題はさほど発生していないと思われる。だがEV全体の数が増えれば、いつだって一定割合は必ず存在している「せこい奴、ズルい奴、悪い奴」の数も増える。
その結果として必然的に、「間違えたふりをして充電待ちの列にさりげなく割り込むやつ」「暴力性を背景に、堂々と割り込む輩」「ボケたふりをして割り込む年配ドライバー」「本当にボケている年配ドライバー」などが続出する。そこでのケンカや言い合い、110番通報などが相次ぎ、おまわりさんが忙しくなるはずだ。
妄想④:充電中のドライバー達の立ち話がうるさい!?
もしもEVの数が100倍、1000倍に増えれば、当然ながら急速充電スタンドの数も100倍、1000倍にしないといけなくなる。そうなると、完全な住宅街とはいえないまでも「比較的住宅街に近い」と言えるような場所にも、充電中はウイ~ンと音を立てる充電スタンドが乱立することになる。そして、なかには充電中にうるさくくっちゃべるドライバーもいることだろう。
そうなると当然、特に夜間は近隣住民からの苦情が発生し、一部で大問題が発生するはずだ。ちなみに「保育園や公園内で子どもが騒ぐ声がうるさい!」と発狂する近隣住民は「ふざけるな! お前みたいなジジイよりも、子どもたちのすこやかな発育のほうが1万倍大切なんじゃ!」と、世間から返り討ちにあう場合が多い。だがこの「充電スタンドの音問題」に関しては、明らかに近隣住民の苦情のほうに理がある。
……こういった諸問題を、政府等は今後どう解決していくつもりなのだろうか?
私はEVのことを決して嫌いではなく、むしろ「割と好き」な人間だ。しかしこういった諸問題のことを考えると、BEVは今のところまだ買う気になれないのである。