この記事をまとめると
■スーパーフォーミュラはF1の次に速いマシンとして知られている
■横Gなどが凄まじいことから選手はさまざまなトレーニングを行っている
■レースイベントは週末になることが多いので、休めるときはしっかり休む選手も多い
スーパーフォーミュラで戦う選手のトレーニング方法とは
車両重量が軽く、抜群のダウンフォースを誇るスーパーフォーミュラは、F1に次ぐスピードを持つシングルシーターだと言われている。
鈴鹿サーキットの1コーナーでは最大で“5G”の横Gが掛かると言われており、フィジカル的にもかなりハードなマシンとなっているのだが、2023年にデビューした最新モデル「SF23」を乗りこなすトップドライバーたちは、このマシンを乗りこなすためにいったいどのようなトレーニングを行っているのか? 5月20日〜21日、大分県のオートポリスで開催された第4戦の会場で、数名のドライバーにどのようなトレーニングを行っているのかを聞いてみた。
まず、「レーシングドライバーのトレーニングとして特徴的なものとしては、首と背中になると思います。下半身はバランスをとって行なっていますが、首と背中は瞬間的かつ長時間の負荷に耐えられるようにシーズン中も定期的に行っています」と語るのが、TCS NAKAJIMA RACINGの山本尚貴選手だ。
さらに、TGM Grand Prixより2023年のスーパーフォーミュラにデビューしたジェム・ブリュックバシェ選手も「鈴鹿のテストに参加した際、1コーナーでのダウンフォースがあまりにも凄かったから、それ以来、首のトレーニングを行っていた。ずいぶん慣れてきたけれど、まだ十分ではないよ」と首のトレーニングを実施している。
またP.MU/CERUMO・INGINGの阪口晴南選手は「選手によって重視している部分が違うと思いますが、僕は以前から持久力を上げるトレーニングや神経支配力を向上されるトレーニングをやっていました」と前置きした上で、「スーパーフォーミュラに乗り出してからは、ウエイトトレーニングを行うようになりました。もうちょっと身体を支えたいということもあって、2023年からは上半身のトレーニングを追加しました」と語る。