この記事をまとめると
■ケータハムからEVセブンが発表された
■セブンをベースに軽量なEVスポーツカーを目指して製作されたコンセプトモデル
■2023年7月に英国のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで一般公開される
ガソリンモデルに肉薄した走行性能をEVで実現
1973年にロータス・セブンの製造権を取得したケータハムは、パワーユニットをアップデートしながら、いまも当時とほとんど変わらない姿のままのセブンシリーズを生産し続けており、その古典的なスタイルと軽量な車体による軽やかな走りは、クルマ好きから絶大な支持を受けている。
そんな古典的スポーツカーのセブンシリーズに、近い将来仲間入りするかもしれない「EVセブン」が発表された。
この車両は、セブン485/480をベースに、ケータハムがスウィンドン・パワートレイン社とともに開発したEVパワートレインを搭載したコンセプトモデルだ。
パワートレインは、スウィンドン・パワートレイン社の専用「E Axle」と51kWhの液浸冷却式バッテリーパックを組み合わせたものを採用する。最高出力243馬力、最大トルク250Nmを発揮するこのユニットにより、EVセブンは0-60マイル加速4秒と、ほぼガソリン車と同じタイムを実現している。これは、車両重量をベースモデルからわずか70kgの重量増に抑えたことによるところが大きいだろう。
バッテリーの冷却に最先端技術である液浸冷却方式を採用しているのもトピックで、これは、ケータハムの技術パートナーであるMOTULが開発した誘電性流体を直接バッテリーセルに接触させて冷却するというもの。この方式の採用により最適な熱管理が可能となり、充電速度の向上とバッテリー寿命の延長を実現している。