ホンダが2026年にF1に帰ってくる! アストンマーティンF1にパワーユニットを供給して参戦予定

この記事をまとめると

■ホンダが緊急記者会見を開いた

■内容はF1に再度挑戦するといった内容だ

■規定が変わる2026年から参戦予定でアストンマーティンF1と組む予定だ

HRCがアストンマーティンF1とタッグを組む!

 5月24日、ホンダはモータースポーツ活動に関して緊急の記者発表会を行い2026年からF1GP活動を再開すると正式に発表した。

 詳細な活動内容などに関しては以下のリリースの通りだが、2021年限りでF1GPの表舞台から身を引き、22年からはホンダ・レーシング(HRC)のSAKURAにおいて、レッドブル・パワートレインズ(Red Bull Powertrains Ltd。略称はRBPT)からRBPTH001の名でレッドブル自身とスクーデリア・アルファタウリ(旧トロ・ロッソ)に供給されるパワーユニット(PU)への技術供与を行ってきた。F1GPでは2026年にPUに関するレギュレーションが変更されることになっており、ホンダのモータースポーツを統括するHRCは昨年、2026年以降のPU製造者登録をしていることを公表していた。

 ただ、その時点では、F1での研究を加速させていくための製造者登録であり、これがそのままF1の再参戦という訳ではない、としていたが大方の予想通り、PU製造者として2026年からF1GPに復帰することになり、またPUの供給先として名前が挙がったのはアストンマーティンF1(Aston Martin Formula One)で、これも最近多くが噂していた通りとなった格好だ。

 ホンダは1964年にシャシーとエンジンを、ともに自ら開発してF1GPに参戦を開始し、同年のドイツGPで初レースを戦った。翌65年のシリーズ最終戦、1.5リッター時代のラストレースとなったメキシコGPで初優勝。エンジンが3リッターへと移行した後も67年には通算2勝目を飾っている。そして68年シーズン終了後に、大気汚染などの環境問題やエネルギー問題などへの対処を理由に第一期のF1活動を休止している。

 83年に胎動を始めた第2期の活動ではエンジン・サプライヤーとして参戦を開始し84年には復帰後初優勝を飾っている。さらに86年にはウイリアムズ・ホンダがコンストラクターズチャンピオンに輝き、翌87年にはネルソン・ピケのドライバーズチャンピオンと合わせてダブルタイトルを獲得。88年にはウイリアムズに換えてマクラーレンにエンジンを供給し16戦15勝とシーズンを圧勝。結果的に86年から91年まで6年連続でチャンピオン・エンジンに輝いている。

 そして92年シーズンを限りに第二期F1活動を休止することになったが、91年シーズンからF1活動の“火種”を絶やさないように、株式会社無限(現M-TEC)に託してエンジン供給を続けていた。それが2000年から始まる第三期F1活動、2015年から始まる第四期F1活動にも繋がることになった。

 そしてその第四期F1活動も21年限りで表舞台から姿を消すことになったが、22年からも縁の下の力持ちとしてレッドブルとアルファタウリを支え続け、レッドブルのダブルタイトル獲得を支えることになったのは周知の事実だ。

 さて2026年から始まることになったHondaが表舞台に立っての第五期F1活動だが、どんなドラマが演じられどんな夢を見させてくれるのだろうか。大いに期待しながら26年のシーズン開幕戦を待つことにしよう。


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