この記事をまとめると
■自動車の任意保険にはさまざまなサービスが付帯している
■そのひとつに動けなくなったクルマを搬送してくれるロードサービスがある
■自動車保険に含まれるサービスを調べてそれをもとに自動車保険選びをするのもひとつの手だ
被保険者の利便性が高まる自動車保険の付帯サービス
任意の自動車保険への加入が、インターネットの活用などで料金体系の競争に拍車がかかり、それをきっかけに、単に損害保険としての有効性だけでなく、被保険者の利便性を高める付帯サービスが充実するようになった。
よく知られるのがロードサービスだ。事故に限らず、故障で動けないなどの際に対処してくれる支援である。
それまでは、日本自動車連盟(JAF)に加入することで受けられた救助・支援を、損害保険会社が請け負ってくれる。基本的には、24時間、365日の対応をしてくれるが、損害保険会社によって拠点数が違うので、クルマを使う地域を含め確認しておくといいのではないか。
具体的な支援内容としては、バッテリー上がり、燃料切れ、キーの閉じ込みなどは、どの損害保険会社でも無料で対応してくれるようだ。ただし、現物となる燃料代金は有料になる。あるいは10リットル以下では無料という場合もある。その無料対応には、回数など上限を設けている損害保険会社がある。
事故や故障でクルマが動けなくなった際のレッカー移動については、無料で近くの整備工場まで搬送してくれるのが基本だ。ただ、その移動距離に制約があったり長短の幅があったりする。
また、搬送先の多くが損害保険会社の指定整備工場になるので、自分の希望するメーカーやディーラーのサービスへの移動は別条件となる。損害保険会社の指定工場であれば無料だが、希望する整備工場への搬送となると、30~100kmまでといった搬送距離の制約や、一定距離ごとの有料計算といったこともある。