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アルファロメオの歴代クーペモデルを振り返る! (2/2ページ)

アルファロメオの歴代クーペモデルを振り返る!

この記事をまとめると

アルファロメオはイタリアの自動車メーカー

■多くの魅力的なクーペモデルを生み出してきた

■アルファファンのみならずクルマ好きからの注目を集めたクルマも

魅力あふれるアルファロメオのクーペモデル

 アルファロメオは特別なメーカー、と思っているクルマ好きも多いことでしょう。第二次大戦前に発表してきたレーシングカーをはじめセダンやオープンカー、近年はSUVなど数多くの魅力的なモデルを生み出してきました。

 そんなアルファロメオのモデルにおいて、とくにファンが多いのはクーペではないでしょうか。ジュリエッタをはじめ、ジュリアなどの旧車からブレラまで魅力的なクーペが多数ラインアップされてきました。

 今回は魅力あふれる、アルファロメオの代表的なクーペを紹介していきましょう。

6C 2500SSクーペ(1939年)

 第二次大戦前に登場した6C 2500シリーズは、大戦後の1945年から少しずつ生産を再開していきました。同車はコーチビルダーにより、さまざまなモデルが登場しましたが、とくに印象的なのがSSクーペ。

 同車は「走るアート」とも呼ばれるほど、とにかく美しいスタイリングが特徴のクーペ。丸目4灯を備えたフロントマスクをはじめ当時としては現代的フォルムを備えていました。

 6C 2500SSクーペは1949年のコンクール・デレガンス・ヴィラ・デステ(世界最古の自動車コンクール)でグランプリを獲得。この受賞により「ヴィラ・デステ」という愛称がつけられました。

1900スプリント(1951年)

 アルファロメオが第二次大戦後に初めて手掛けた量産車となる1900。1.9リッター直4エンジンを搭載し先進的なボディを採用した4ドアセダンが1950年に登場しました。

 1900シリーズは1951年にホイールベースを短縮し、スポーティ要素を高めたクーペの1900スプリントを追加しました。クーペはエレガントなスタイルが与えられるとともに、エンジンはツインチョーク・キャブレターを装着することなどで最高出力が90馬力から100馬力まで高められています。

 同車は1953年にエンジンの排気量を2リッターに拡大。最高出力は115馬力までアップされました。

ジュリエッタ・スプリント(1954年)

 ジュリエッタといえばアルファロメオを代表するモデル。4ドアセダンのベルリーナが最初に登場したと思われがちですが、セダンに先立ち1954年にいち早くデビューしたのはクーペのスプリントでした。

 スプリントにはデビュー時、1.3リッター直4DOHCエンジンを搭載。このエンジンはアルミ合金製のブロックや半球状のシリンダーヘッドなどレーシングカー並みのテクノロジーが注ぎ込まれていたのが特徴です。

 ジュリエッタシリーズは1959年にマイナーチェンジを実施。外観を変更したほか、エンジンに改良が加えられ、各種性能が高められました。

ジュリア・スプリントGT(1963年)

「醜いジュリア」なる蔑称がつくほど個性的(?)なボクシースタイルのジュリア・ベルリーナ(4ドアセダン)が登場したのは1962年。ジュリエッタに搭載されていた1.3リッターエンジンを1.6リッターまで拡大し搭載するなど、ジュリエッタの後継モデルでありつつ、上級モデルとして位置づけられ、しばらくは併売されました。

 ジュリアシリーズにクーペのスプリントGTが加わったのは1963年。当時、ベルトーネに在籍していたジョルジェット・ジウジアーロによりデザインされたスタイルは、セダンとは異なり美しさを備えたもの。ボンネットに段差を持たせるなど個性的で、日本でも「段付き」と呼ばれ高い人気を集めています(ただし、マイナーチェンジで段付きは廃止)。

 またスプリントGTをベースにしたレース仕様「スプリントGTA」も登場。レースで大活躍しました。

モントリオール(1970年)

 カナダのモントリオールで1967年に開催された万国博覧会にてコンセプトカーがデビューしたことからその名がついたスポーツクーペ。市販車は1970年から販売が開始されています。

 エクステリアデザインを担当したのはベルトーニに在籍していたマルチェロ・ガンディーニ。デビュー当時としては未来的なフォルムを採用していました。

 パワーユニットは2.6リッターV8エンジンを搭載。最高出力200馬力を誇り、最高時速は220km/hを発揮しています。

アルフェッタGT(1974年)

 ジュリアを祖とするアルファロメオのミドルクラスを担うシリーズとして1972年に登場したのがアルフェッタ。トランクアクスル、ド・ディオン・アクスル、リヤインボードディスクブレーキなどレーシングカーに用いられてきたテクノロジーを惜しげもなく採用していました。

 アルフェッタシリーズに3ドアクーペのGTが追加されたのは1974年。広い面積を誇るグラスエリアが特徴のデザインはジウジアーロが担当しています。

 デビュー時は1.8リッター直4エンジンを搭載していたGTは、その後、1.6リッター直4、2リッター直4、さらに2リッター直4ターボエンジンを追加。1980年には2.5リッターV6エンジンを搭載したモデルが登場。モデル晩年は車名がアルファロメオGTVとなり、1987年まで生産が続けられました。

アルファスッド・スプリント(1974年)

 水平対向エンジンを搭載したFFの小型車、と従来のアルファロメオらしくないコンパクトカーとして登場したアルファスッド。ボクサーエンジンの特性を活かし、低重心化を実現したことでシャープなハンドリングを備えていました。

 そんなアルファスッドにクーペのスプリントが追加されたのは1974年。ジウジアーロが率いるイタルデザインによりデザインされたスプリントは歴代のアルファロメオ製クーペのような流麗さこそなかったものの、スタイリッシュなボディを与えられています。

 パワーユニットはセダンに搭載されていたエンジンを拡大した1.3リッター水平対向エンジンを用意。その後、エンジンは1.5リッターまで拡大されたスプリントは1989年まで生産が続けられました。

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