この記事をまとめると
■いま高速道路を走る人のほどんどがETCカードを使っている
■ETCカードを車載器に挿しっ放しにするのはよくないという
■具体的にどのようなリスクがあるのかを解説
熱によってETCカードが破損することがある
東京エリアでのクルマ移動において欠かせないインフラ「首都高速」が、2030年度までにすべての料金所をETC専用にすると発表したことが一部で話題となっています。
全国の高速道路に広がるスマートIC(インターチェンジ)もETC利用を前提とした仕組みとなっており、もはやETCを利用するという選択肢は当たり前になっています。
そんなETCですが、とくに夏が近づいてくると「ETC車載器にETCカードを挿しっ放しにするのはNG」という話を目にすることが増えてきます。
ご存じのように夏場の車内温度は80度を超えることもあるといわれています。車載器については、車内温度の上昇を考慮した設計となっていますが、ETCカードはあくまでもICカードの一種であり、せいぜい50度までが耐えられる限界といいます。
とくにETC車載器がダッシュボード上であったり、ドアミラーの背面であったりと直射日光が当たるような場所にあるときは、ETCカードを抜いておかないと熱によってカードがダメになってしまう可能性があります。
ドライブの出先でカードが壊れてしまうと、その日はETCゲートが使えなくなりますし、カードの再発行には手数料がかかります。駐車時にカードを抜いておくというのは、ユーザーができうる唯一の対策といえるのです。
また、ETCカードの挿しっ放しは盗難のリスクを高めます。
ETC車載器をグローブボックス内などに設置しているのであれば外からカードの有無は見えませんが、インパネにETC車載器がついているようなデザインの場合、カードが挿してあるかどうかも外からわかりますので、盗難の危険性が高まるというわけです。