20年以上前の日本車も活躍していた!
その一方インドネシアで生産され、ダイハツ・グランマックスとしてのみ販売されている、タウンエース(バン&トラック、台湾仕様は台湾で生産)や、クラウン・クロスオーバーもいち早くラインアップされている。東南アジア市場共通モデルをベースとしながら、北米や日本市場でも販売されているモデルがラインアップされるところが特徴的だと筆者は感じた。
ただ、タイなどと同じようにレクサスLMがガンガン走っていたりするので、基本的には周辺国とクルマに対する価値観はそれほど差がないようにも見えるが、アルファードをほとんど見かけないのでやはり少し違うのかもしれない。
もっと興味深いのが三菱自動車。台湾で三菱車の生産及び販売を行う中華汽車との関係もあるのだろうが、アウトランダーPHEV(先代)やエクリプスクロスは日本から輸入されているが、そのほかのモデルは車名こそ馴染みのあるモデルもあるが、どれも日本で販売されていたころよりも独自にアレンジされていたり、そもそも日本では販売されていないモデルが目立つ。けっして大きな市場とはいえない台湾だが、なかなか興味深いものとなっている。
旧車も多く見かけるが、そのなかで11代目トヨタ・コロナプレミオをよく見かけることができた。これも調べてみると、一時は台湾のタクシー車両のほぼすべてを占めていたトヨタ・ウィッシュが台湾でKD(ノックダウン)生産される前にKD生産されていたとのこと。そしてウィッシュタクシーの前には「コロナプレミオタクシー」が多数走っていたようだ。その名残りでいまもコロナプレミオが多いようだが、11代目モデルのコロナプレミオが日本でラインアップされていたのは、1996年から2001年の間。すでに20年以上経つクルマを異国の地で日本より多く見かけることは意外に思える一方、「日本車ってやっぱり優秀なんだな」と改めて感じることができた。