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ホンダマニアのジャーナリストが乗ってぶっちゃけます! 新型シビック・タイプRの「イイとこ」「ダメなとこ」 (2/2ページ)

ホンダマニアのジャーナリストが乗ってぶっちゃけます! 新型シビック・タイプRの「イイとこ」「ダメなとこ」

この記事をまとめると

■新型となったシビックタイプRは受注停止になるほど大人気だ

■新型シビックタイプRに乗って驚いたところを試乗したジャーナリストに挙げてもらった

■どんなに進化していても「タイプRらしさ」は各所に見受けられる

生粋のホンダ党がイイところとダメなところをぶっちゃけます!

 昨年(2022年)9月に発売されてから半年も経たないうちに受注停止となり、いまなお解消されていないほど(本稿執筆時)の大ヒットとなっている新型ホンダ・シビックタイプR。

 その基本メカニズムは先代の正常進化版だが、裏を返せば、ミッドサイズのFF車ながら乗る者を圧倒する「走る・曲がる・止まる」の性能は、先代以上の高みに達しているということができるだろう。

 ホンダのレーシングスピリットを象徴する「タイプR」のコアバリュー、つまりサーキットでの速さや操る楽しさは、ますます磨きがかけられたというわけだ。

 だが、新型シビックタイプRには、そんな速さや操る楽しさ以外にも、驚くべき点が少なからず見受けられる。それらは必ずしもポジティブなものとは限らないが、いくつかピックアップしてみたいと思う。

 まず、内外装が非常にシンプルなデザインとなり、質感も大幅にアップした。先代の極めてアグレッシブなデザインが良くも悪くも強烈な個性を放っていたことを考えると、その激変ぶりには唖然とするほどだ。

 だが、筆者はデザイン要素が少なくモダンな新型のデザインを、非常に好意的に受け止めている。というのも、相応に人目を気にしなければならない普段の買い物や移動の際にも使いやすくなる(冠婚葬祭は新型でもやや憚られるが)うえ、長期間保有しても飽きが来ず、大事に乗り続けられる可能性が高いからだ。

 この「長期間保有しても飽きが来ない」という点では質感、とりわけ内装のそれが劇的に改善されたことも大きくプラスに働くだろう。というのも、ドライバーや同乗者がもっとも長時間目にするのは室内であり、その質感は「所有する喜び」の高低に直結するからだ。

 また、S2000を長年所有する筆者としては、駆動力・EPSアシスト量・電子制御ダンパー減衰力・エンジンサウンド、レブマッチシステム制御の特性を任意に切り替えられる「ドライブモード」を「+R」にセットすると、メーター表示がS2000を彷彿とさせるデザインに変化するのも嬉しいポイント。

 新型シビックRのそれは、タコメーターの低回転側の目盛り間隔が狭すぎ、一般道を走る際にはやや見にくいものの、スポーツ走行時に必要な情報をメーターパネル内だけで一望できるという点では非常に機能的だ。

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