この記事をまとめると
■周囲の人を嫌な気持ちにさせる、失礼なサンキューハザードの使い方について解説
■編集部からは点滅時間が短すぎる、点滅開始が早すぎるなどの例が挙げられた
■しかし不快にさせられるか否かは、合流の仕方やコミュニケーションにひもづくはずだ
サンキューハザードにイラっとするケースとは?
「割り込みをされたときなどに嫌な気持ちになる“失礼なサンキューハザード”の使い方について解説せよ」というのが、今回WEB CARTOP編集部様から私に下された命令である。
ううむ、これはなかなか難しいテーマだと言わざるを得ない。
まぁ「サンキューハザードっつーもんがそもそも失礼だしダサいから、俺は絶対やらないぜ! 手をサッと上げるのみさ!」という方もいらっしゃろう。お気持ちはわかるが、それは英語ネイティブに対して「お前んとこの言葉が“世界語”になってるのはズルい! 英語じゃなくてエスペラント語を世界共用言語に!」と迫るようなものだ。
お気持ちや経緯はいろいろあるだろうが、サンキューハザードはもはや英語と同じくデファクトスタンダード(事実上の標準)になっていると観念したうえで議論を進めるのが、建設的な生き方というものである。
で、今回編集部様が事前に挙げてくれた「失礼と思われるかもしれない例」のひとつに「点滅時間が短すぎる」というのがあった。具体的には、前方に入ったのちにハザードランプを1回だけチャッと点灯させる――という感じだろうか。
確かにあれは、あまり感じの良いものではない。ナメられてる感じがするというか、「……本当はお前なんかにハザードランプを点灯させる義理はねえんだが、まぁいちおうやってやるよ。ほらよ、これで満足か?」とでも言われているような気分にさせられることは、確かにある。
しかしこれも、正確には「入り方(入られ方)次第」であるような気はする。
とくに何ら問題のない合流をしてきた前方のドライバーが一発だけチャッと点灯させたとしても、「……ナメてんのかコラ?」と怒りだす者はほとんどいないだろう。いるとしたら病院へ行き、血圧の薬などを出してもらったほうがいい。
しかし「えっ? お前ココで入ってくるわけ?」みたいな入り方をしてきたクルマに1回だけチャッと点灯された際には、思わず「ナメてんじゃねえぞボケッ!」というようなマインドが頭をもたげるだろう。
まぁ怒りのマインドは安全運転の敵なので、その場合は即座に「美味しいカレーライスやセクシーな異性のこと」などを考えるようにして、怒りの成分を雲散霧消させることが肝要となる。