今後、新しく出るEVに簡単に乗れなくなる可能性もある!?
気を付けたいのは大きめの電気自動車だ。とくに欧州プレミアムブランドの電気自動車は、バッテリーを多く積んでいるうえに、前後モーターの4WDとなっているため、車両重量がかさみやすい。
一例を挙げると、メルセデスAMGの電気自動車EQS 53の車両重量は2670kgで乗車定員は5名となっている。計算すると車両総重量は2945kgとなる。普通免許の重量リミットに対して500kgほどの余裕はあるが、将来的にも問題が起きないかといえばそうとは限らない。
クロスオーバーSUVのトレンドに合わせて、メルセデスが海外では発表済みのEQS SUVは7人乗りで車両重量は2800kgを超えるという。欧州仕様の車両総重量は3.4t弱ということだから、日本の普通免許でもギリギリ運転できそうなスペックだが、電気自動車がパフォーマンス重視で重くなっていく傾向を考えると、日本で大型EVに乗るには準中型免許が必要、といった事態になってしまう可能性もありそうだ。
エンジン車であっても、ロールスロイスのSUV「カリナン」の車両重量は2750kg。乗車定員は5名となっているので、車両総重量を計算すると3025kgとなる。普通免許のリミットに対して余裕はあれど、このような巨体SUVについては、普通免許では運転できなくなる未来が待っているかもしれない。
そのほか気を付けたいのはキャンピングカーだ。
前述したハイエースや、キャンピングカーベースとして注目のフィアット・デュカトなどをベースに作られたキャンピングカーの多くは3.5t未満という条件のある普通免許での運転に問題はないだろう。
ただし、2tトラックの荷台を改造したキャブコンと呼ばれるモデルでは車両総重量が3.5tを超えているケースもあり得るので、レンタルする場合や購入時には車検証でのチェックを忘れないようにしてほしい。