手頃なプライスと高い機能性を重視したコスパの高いMPV
インテリアはブラックを基調としたシックなもので、ここでも実用的な装備を用意。直感的な操作が可能なコクピット&8インチタッチスクリーン、レザーステアリングホイールなどによってドライバーの運転をサポートしてくれる。また、フロントシートまわりには8ヶ所の収納スペースが配置されているのも特徴だ。
リヤシートは3座独立式でゆったりとした座面幅を確保し、乗員にも快適なドライブを提供してくれる。「ドブロ・マキシ」にのみ設定される3列目シートも130mmのスライド幅を持った2座独立式。こちらは脱着も可能となっており、用途やシーンに応じた多彩なシートアレンジを実現してくれる。
パワートレインには、1.5リッターBlueHDIディーゼルターボを採用。これもベルランゴ&リフターと同じユニットであり、130馬力の最高出力と18.1km/L(WLTCモード)という好燃費を実現。すでにベルランゴ&リフターでその力強い走りは好評を博しているから、パワー不足などを心配する必要もなさそうだ。
フィアット・ドブロの価格は399万円で、7人乗りのドブロ・マキシは429万円。これは、シトロエン・ベルランゴやプジョー・リフターよりも安い価格設定となっているのも見逃せない。
お洒落で洗練されたリフターと楽しく遊べるベルランゴ、そしてもっとも身近なモデルとして手に入れやすい価格を実現したドブロと、ステランティスグループのMPV3台は、それぞれキャラクターも差別化が図られている。さまざまなニーズに対応する幅広いラインアップは、ライバルにはないストロングポイントとなること必至。輸入MPVの主導権争いがますますおもしろくなりそうだ。