この記事をまとめると
■シュコダ・ファビアR5で全日本ラリー選手権参戦中のヘイッキ・コバライネンが3連勝を達成
■コバライネンは日本でモータースポーツ活動をするようになって今年で9年目となる
■日本ツウのコバライネンに日本に関するインタビューを実施した
日本で9シーズン目を迎えたコバライネンにインタビュー
全日本ラリー選手権・第4戦「久万高原ラリー」が5月5〜7日、愛媛県久万高原町を舞台に開催。既報のとおり、シュコダ・ファビアR5を駆るヘイッキ・コバライネンが雨のターマックを攻略し、全SS制覇で3連勝を達成した。
2022年にJN1クラスへ参戦してタイトルを獲得したコバライネンだが、「ドライビングもペースノートもセッティングもアップデートできる部分が多い。今年はその課題をクリアしてディフェンディングしたい」と全日本ラリー選手権に対して強い意気込みを持つ。
昨年の久万高原ラリーではマシンをヒットさせ、デイリタイアを決断しているだけに、久万高原ラリーでのリベンジ達成は、いまだ成長過程にあるコバライネンにとって大きな自信となるに違いない。
ところで、2007〜2013年にかけてF1で活躍していたコバライネンがスーパーGTへの参戦を開始したのは2015年で、日本でのモータースポーツ活動は2023年で9年目のシーズンとなる。
というわけで、かなり日本に対する知識も豊富で、すっかり日本ツウになっているコバライネンに、日本に関する質問を行ってみた。
「日本食で何が好き?」
コバライネン:とんかつ。焼肉も好きだけど、とんかつが一番。寿司はまぁまぁかな。
「ちなみに日本食を食べるときは箸を使う?」
コバライネン:もちろん。みんなからはスペシャリストと呼ばれているよ。
「好きな日本車は?」
コバライネン:うーん。ずっとトヨタでスーパーGTに参戦していたから、本当はトヨタのクルマをあげるべきなんだろうけれど、もっとも好きな日本車は日産スカイラインGT-R。2009年から2011年にかけてスイスに住んでいたんだけど、そのときに乗っていたクルマがGT-Rで、本当に好きなクルマだった。
「一番最初に乗ったクルマは?」
コバライネン:ルノー・クリオ。18歳で運転免許証を取ってすぐに乗り始めたよ。
「一番好きな日本人アスリートは誰?」
コバライネン:うーん、やっぱり勝田貴元選手だね。彼はラリードライバーであり、僕の友人でもある。とても尊敬しているよ。
「好きな日本語は?」
コバライネン:「おつかれさまです」だね。チームでもよく使っているよ。
「これまで日本のモータースポーツ活動で北海道から九州までいろんなところに行ったと思いますが、もっとも好きな場所はどこ?」
コバライネン:北海道。もともと大きな街よりも田舎町が好きだし、北海道は景色が美しいからね。ちょっとフィンランドにも似ているよ。
昨年まで住んでいたアブダビから今年1月に母国・フィンランドに拠点を移し、フィンランドでF1のコメンテーターとしての活動を行いながら、全日本ラリー選手権に挑むコバライネンは、まさに日本愛に満ちたドライバーのひとり。
もちろん、ラリー競技でのパフォーマンスは抜群で、ターマックでは敵なしの状態となりつつあるだけに、今後もタイトル争いを支配するキーマンとしてコバライネンの動向に注目したい。