時代とともに変化していくカーライフ用語
部取り
いわゆる「部品取り車」の略。不動車である場合が多く、置き場所が確保できる人でなければ持つことが許されない禁断の領域。部品取り車を多く保有するのも専門店ならではの強みといえます。
仮ナン
SUV界の頂点に君臨するロールスロイス・カリナンのことではなく、「仮ナンバー」のこと。この仮ナン、なぜか海外にも流失していて、現地のオークションでは相当な高値で取引されているのだとか。
カルガモ走行
仲間内のツーリングのときに使われます。一般道や高速道路など、隊列を組んで目的地まで移動する様はまさにカルガモの親子状態。ツーリングの台数があまりにも多い場合は何チームかに分けることも。
天ぷら
本来であれば別のクルマのナンバーとして登録されているものをカムフラージュとして取り付けていたり、最新モデルのクルマに2ケタナンバー(品川56など)が装着されていたり……と、偽造(中身)をナンバー(衣)隠すために「天ぷら」と呼ばれている(諸説あり)。当然ながら道交法違反にあたります。
密輸
パートナーや親族など、見つかったら確実に怒られる人の目をかいくぐり、穏便かつ確実に手元に届くように手配する、まさに「密輸」。現在は到着日時を指定できるので、不在時を狙えばそれなりの確率で密輸が成功します。ただし、海外から取り寄せたものは唐突に届く場合が多く、なぜかタイミングが非常によろしくない。どうして?
済車
登録済み未使用車、略して「済車」。ホンの数年前まではお得なクルマの買い方のひとつとして有効だったにもかかわらず、いまや済車は絶滅状態。少し落ち着いてきたとはいえ、中古車相場は高値で推移、新車の納期が延びるいっぽう……という状態。もしかしたら「済車(登録済み未使用車)」という言葉自体が死語になってしまうのでしょうか。
札束の殴り合い
ネットオークションにおけるガチバトル(自動延長の応酬)モードに突入した状態を指します。お互いに一歩も譲らず、どんどんと入札金額がつりあがっていく様はまさに「札束の殴り合い」。悲しいかな、あとになってバトルした相手が友人・知人だったということも。
ヘンタイ
全裸にコートを羽織り、夜の公園などで女性に対してご開帳するアレではありません。あっちは変質者であり、こちらは行くところまでイッてしまった「ヘンタイ」です。それはほめ言葉であり、尊敬の念も含まれます。「ヘンタイですね」といわれてムッとしているようではまだまだ修行が足りない証拠です。
まとめ:時代とともに変化するカーライフ用語
かつてはAMGのことを「アーマーゲー」なんて読んでいたり、BMWを「ベンベー」といってみたりしたことがある方もいるはず。しかし、いずれも最近ではすっかり耳にしなくなりました。
時代とともに変化していくカーライフ用語。今後、EVが増えていくとしたら……まったく新しいカーライフ用語が生まれてくるに違いありません。