この記事をまとめると
■アウトドアで使える軽自動車を紹介
■要となるのはシートアレンジの豊富さやラゲッジの広さだ
■日本のキャンプ場は酷い悪路が少ないので一般的なハイトワゴンでも辿り着けることが多い
いまこそ軽自動車でアウトドアへ!
春から初夏、そして秋から初秋にかけてはアウトドアライフを楽しむのに最高のシーズンだ。そんなアウトドアに乗っていくべきクルマと言えば、まずはアウトランダーやRAV4などのクロカン的SUV、デリカD:5などの悪路にも強いミニバンを想像しがちだが、じつは、気軽に買えて手軽に乗りこなせる軽自動車のなかにも、アウトドアに乗っていくのに適したクルマたちがある。実際、最近のアウトドアフィールドでは、軽自動車が立派にその役割を果たしているシーンを見受けられるのだ。ここではそんなアウトドア適性度の高い軽自動車を紹介したい。
では、どんな軽自動車が、本当にアウトドアで使えるのか?
まずはデリカミニ、スペーシアギア、ekクロス、ハスラー、タフト(以前はウェイクもあった)といったクロスオーバーモデルが、クルマのキャラクター的にもっともぴったりだろう。ちなみに、デリカミニやハスラーのような4WDで悪路にも強い軽自動車もあるにはあるが、日本のアウトドア、キャンプフィールドで、走破性に特化したクロカンじゃなければたどり着けないような場所はまずない。
極悪路の先にアウトドアフィールドがあったのでは商売的に成り立ちにくいではないか。4WDではなくFFでも、ほとんどのアウトドアフィールドへのアクセスはまったく問題ないと考えていい(特殊な路面、河原、超悪天候時は除く)。もちろん、備えあれば憂いなしで、上記のクロスオーバーモデルの4WDを選んでおけばより安心ではある。
むしろ軽自動車のアウトドア適性度として重視したいのは、荷物の積載性と車内のフラットアレンジではないだろうか。アウトドア、キャンプ、車中泊を楽しむには、ソロならともかく、カップル、家族であればそれなりの荷物の量になる。それが積み込めないようであれば、アウトドアで使いにくいクルマとなってしまう。また、キャンプでテントを張る、アウトドアでただ遊びたいだけ……という場合でも、天気の急変などによって一時的に車内に避難しなければならないこともありうる。
そんなとき、シートに座るだけでなく、シートのフラットアレンジで車内をお座敷、ベッド化できれば仮眠、お昼寝も可能になり、より快適にアウトドアを楽しめることになる。となると、やはり室内空間や荷室空間に余裕があり、シートアレンジ性に富むハイトワゴン、スーパーハイト系軽自動車が望ましい。
また、クルマの横にタープを張りたいのであれば、たとえばデリカミニ、ekクロス、スペーシアギアなどに装備される(標準/オプション含む)ルーフレールが威力を発揮する(重い荷物をルーフレールに積むことは走行安定性上、推奨しない)。
さらに、アウトドアフィールドはほとんどの場合、自宅から遠い場所にあるはずで、高速道路や山道をアクセスすることになるはずだ。であれば、長距離移動、高速走行もラクラク快適にこなしてくれる動力性能も不可欠。つまり、動力性能に余裕があり巡行時にNAエンジンより静かに走ってくれるターボモデルがベターとなる。