この記事をまとめると
■復活してほしい往年のスポーツカーをピックアップ
■未だにブランド力は一級品なので復活すれば話題性は見込める
■規制が年々厳しくなっているので、当時のコンセプトで復活させるのは茨の道だ
現代で再び復活してほしいスポーツカーを勝手に考えてみた
惜しまれつつ生産終了となったクルマは多くある。そんなモデルたちはファンから後継車を望む声が大きかった。そこで今回は、偉大な先祖たちのコンセプトをそのまま受け継いで復活してほしいスポーツモデルたちを独断でピックアップしてご紹介。たまには”タラレバの妄想”を楽しむのもアリではないだろうか?
日産シルビア
やっぱりクルマ好き的に復活してほしいジャンルといえば、スポーツカーではないだろうか。「現代のスポーツカーにビジネス的メリットがあるのか?」と言われてしまうかもしれないが、86/BRZの成功を見ると、価格帯やコンセプト、戦略を考えれば大いにあると筆者は思う。で、あればそのライバルとして復活してほしいのが日産シルビアだ。
なかでも、デートカーとして登場してバブル時代にヒットしたS13型は、ライバルたちがFFレイアウトを採用するなか、FRレイアウトを採用したため走り屋たちの御用達マシンにもなったのは承知のとおり。
実際、シルビアはリヤシートの居住性もそこそこあり、トランクも装備されていたので荷物を多く載せることができた。この点は、自走でサーキットに行ってスポーツ走行を楽しんで帰る一般ユーザーにとってもメリットであった。ちなみに、積載力はスポーツカーにとって意外と重要なポイントで、実際に86/BRZもタイヤが4つ積めることを意識して開発されていたという。
で、もしもシルビアが現代で復活するならば、FRレイアウトでMT、そして4シータークーペであることは筆者としては外せない。コンパクトなFRプラットホームを新規設計するのはコスト的ハードルが高いかもしれないが、日産ルノーアライアンスを上手く使ってアルピーヌブランドでも兄弟車を登場させる方向性で何とかならないだろうか……。エンジンはジュークに搭載されていた1.6リッターターボかA110に搭載されている1.8リッターターボあたりで……、そんな妄想をしてしまう。
マツダRX-7/RX-8
ロータリーエンジンを発電用に使用する「MX-30 e-SKYACTIV R-EV」を今年になって公開したマツダだが、やっぱりそこはクルマ好きとして、ロータリーエンジンを原動力として使ったスポーツカーを出してほしいと思う。あの突き抜けるように高回転までまわるフィーリングは唯一無二だ。
排ガス規制で現実問題としては近い将来に……というのは難しいと思うが、カーボンニュートラル燃料や水素燃料が現実的な選択肢になりつつあることを考えると、ちょっと先の未来では、ロータリーエンジンを原動力として使用することが、もしかして可能なのではないかと思ってしまう。なにしろマツダは「ロータリーエンジンの可能性を追求し続ける」と言っているし、そんな妄想をちょっとくらいしても許されるはずだ。
ロードスターのFRプラットホームを流用して、ロードスターよりもひとまわり大きいくらいのクーペロータリースポーツの登場を熱望したい。