タイがたった1年でBEVバスだらけに! しかも自国メーカー車両! マジでヤバすぎる「日本の出遅れ感」 (2/2ページ)

日本のメーカーは出遅れている

 日本ではすでに自国バスメーカーがあるものの、いずれもBEVバス車両の開発には大きく出遅れている様子。実際、車両開発できたとしても、その導入コストは中国製車両の数倍になるともいわれている。そして、そのような状況下でも、首都圏の大手系バス事業者でも中国製BEV路線バス車両導入のニュースが相次いでいる。日本がこのまま中国メーカー依存でBEV路線バス普及が進んでいくのは、まるで日本の自動車産業の衰退を露呈するようにも見えてしまう。

 昨年、インドネシアの首都ジャカルタを訪れると、中国・比亜迪(BYD)汽車のBEV路線バスが走り出していた。今後インドネシアではBYDからシャシー提供を受け、インドネシア国内でボディ架装を行っていくとのことであった。

 バンコク市内ではさまざまなバスが運行されている。そのなかで『赤バス』との愛称でエアコンなしの路線バスが運行されている。話を聞くと、タイの王様が「国民誰もが手軽に移動できる手段を確保できるように」としたのが運行のはじまりとされている。そしていまでも一律8バーツ(約30円)で運行されている。低運賃で運行されていることもあるのか、使われるバス車両は、古い日本メーカー製のフロントエンジンシャシー(つまりトラックシャシー)にバスボディを架装した車両となっている。もちろん単純に対比することはできないが、最新のタイメーカー製BEV路線バスと、古い日本メーカーシャシーベースの赤バスが並んで市内を走るシーンをよく見かけたが複雑な気持ちになってしまった。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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