優等生すぎてダメなことも!?
3つ目は、これもフィーリングに近いところはありますが、優等生すぎるクルマもなかなか購入する決め手に欠けることが多くなっています。いいクルマだけど、これといって「このクルマじゃなきゃダメ」な理由が見つからないということって、あるものですよね。日常のアシとして便利に使えればなんでもいい、という人には関係ないかもしれないですが、家族の一員として末長く乗りたいと思っているような場合には、ちょっとくらい弱点があるクルマでも、どことなく愛嬌があって話しかけたくなるフロントマスクだとか、他人に語れるようなストーリーがあるとか、そういったポイントのほうが大事なこともあるのです。
4つ目は、とくに女性に多いと感じる理由ですが、「好きな色がない」ということ。その昔、とある新車に理想的な色があったのでディーラーに見に行き、ほぼ買う寸前までいったところで、その色は納期が通常の倍以上かかることを知らされ、セールスマンに「白ならすぐ納車できますよ」と勧められて唖然としたという女性の話があります。もちろん女性に限らず誰でも「色」を重視する人はたくさんいて、同じデザインでも、ボディカラーが違えばそれは別のクルマも同然。譲れないポイントなのです。新車なら、納期が倍以上だろうと待てば手に入りますが、中古車の場合は色も含めてその個体の特徴となるので、購入をあきらめる立派な理由になるのです。
5つ目は、これは人によって喜ぶ人もいれば嫌がる人もいるので、両極端なポイントではありますが、ご近所や友人、会社の上司などとかぶってしまうことを避けるため、という理由です。いいなと思って購入を検討している時に、まさかの隣家に先に納車されてしまった! ということや、上司が先に買ったという話を聞きつけて、人知れず購入をあきらめる人もいるようです。もちろん、ご近所や友人などでは同じクルマを選ぶことで趣味が似ているとわかり、親近感を覚えたり、仲良くなったりするケースもありますが、なかには「真似したと思われたくない」「上司よりも少しランクが下のクルマを買うようにしたい」という心理があるのもわかりますね。
ということで、いいクルマだなと思っても実際に買うには至らない理由をピックアップしてみました。