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「こんなこともできないのか」なんて怒らないで! ベテランドライバーには「当たり前」でも初心者には難しいポイント4つと上手くなるコツ (2/2ページ)

「こんなこともできないのか」なんて怒らないで! ベテランドライバーには「当たり前」でも初心者には難しいポイント4つと上手くなるコツ

この記事をまとめると

■慣れているドライバーにとってはできて当たり前でも初心者には難しいことがある

■この記事では4つのシチュエーションを挙げて解説

■フォローし合ってクルマ社会全体の安心・安全につなげたい

ベテランにはできて当たり前のことでも初心者には難しい

 初心運転者標識である若葉マークをつけたクルマには、周囲のクルマが温かい気持ちと配慮をもって運転することが義務付けられています。早く実践としての運転に慣れてもらい、交通社会が円滑にまわるようにするためにも、運転初心者はみんなで育てていくものだという意識も大切ですね。

 ただ、やはりベテランドライバーなら当たり前にできることができておらず、無意識のうちに周囲を不安にさせていたり、迷惑をかけてしまうこともあります。その場合に、運転初心者は自分の運転のどこがダメなのかがわからず、まわりから見ているだけでは教えてあげることもできないのがもどかしいところ。今回はそんな、運転初心者には難しいことや、ついやってしまいがちな運転をピックアップしてみました。

 まず、ペーパードライバー講習のインストラクターさんによく聞くのが、運転初心者は車線の真ん中を走ることがなかなかできないということ。運転席のある右側に極端に寄ってしまうことが多く、中央線ギリギリのところを走ってしまうといいます。ハンドル操作に慣れていないため、力を入れすぎて固定してしまうことによって、道の微妙なカーブなどに合わせたライン取りをすること難しかったり、なにかガイドとなるものが欲しいために、自分の目から見やすい右側の白線(中央線)を目安にしてしまうから、という理由があるようです。

 逆に、教習所で教わる「キープレフト」という言葉を勘違いし、車線内でもギリギリまで左に寄って走ってしまう人もいます。これは、右寄りに走ってしまうと対向車と近づきすぎたり、左寄りになると二輪車や自転車と近づきすぎてしまい、事故につながる危険性が高まることになります。車線の真ん中を走るには、まず車両感覚をつかむことが大切ですが、前走車が真ん中を走っていたなら、まずはその後についていく感覚で真ん中の位置を意識して運転してみましょう。ベテランドライバーの方は、もしバックミラーに若葉マークをつけた車両がいたなら、お手本を見せるような気持ちで車線の真ん中を走ってあげるようにしたいですね。

 2つ目は、教習所であれだけ車間距離の取り方を勉強したはずなのに、ついつい近づきすぎたり、または不必要に距離を空けてしまったり、なかなか適切な車間距離を取りながら走るのって運転初心者には難しいものです。これは、まだアクセルやブレーキペダルの微妙な操作がうまくできず、前走車の加速や減速に合わせた操作ができていないことも原因のひとつ。だから、すごく近づいてしまったり、離されてしまったりするのです。赤信号になって停止する時にも、前走車のブレーキランプがついていないからといって、ずっと加速していたらダメ。アクセルペダルをオフにして減速をはじめたことに、いち早く気づいて自分も減速をはじめないと、停止線ギリギリになって急ブレーキで止まることになってしまいます。

 運転初心者は直近の安全確認や操作に気を取られるあまり、遠くに目線をもっていくことがなかなかできないものですが、そうすると交通の流れが把握できず、車間距離も詰まったり開いたりしてしまいがちです。前の方で流れが遅くなっていないか、横断歩道の信号がチカチカしていないか、路肩に停止車両などがないかどうかなど、流れをつかむ練習をしてみましょう。そしてベテランドライバーはもちろん、もし若葉マークのクルマが車間距離を取りすぎていたとしても、あおったりクラクションを鳴らして急かしたりしないよう、温かく見守りたいですね。

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