ドイツ当局は対策を検討
そこで300km/hや400km/hで走行するクルマがいれば当然、周囲のクルマを巻き込む重大な事故につながりかねない。ドイツ当局もなんらかの対策を検討している、との現地報道があるほどだ。
こうした公道で速度無制限となるエリアは、町おこしのためのイベントとしてアメリカの一部州の郊外が使われる事例などがあるが、定常的に使える場所はアウトバーンの存在が大きいといえるだろう。
一方、クローズドエリアで考えると、当然だが、サーキット走行が考えられる。
ただし、F1開催地などロードコースでは、直線路は2kmにも満たないことが多いため、スーパーカーやハイパーカーの最高速アタックの場には適さないだろう。
また、アメリカで多いオーバルコースはどうか?
全長が2マイル~2.5マイル(3.2km~4.0km)のスーパースピードウェイで、かつコーナーのバンク角度が大きなコースであれば、300km/h超での定常周回は可能だと思うが、400km/h超は難しいと思われる。
そのほか、最高速度アタックの聖地として知られる、アメリカ・ユタ州の「ボンネビル」では500km/h超えは当たり前で、過去には1000km/h超えも記録されている。
ただし、これはあくまでも競技であるため、一般車で行うものではない。
このように、一般ユーザーがもっとも気軽に最高速度アタックが行えるのは、アウトバーンということになるが、ドイツ当局が今後、どのような対応をするのか注目したい。
いずれにしても、公道ではドライバーは自己責任の意識をしっかり持ち、周囲のクルマに対して十分に配慮した安全運転に徹するべきである。