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シートさえも影響する! 同じ「加速」のクルマでも「加速感」が異なる要因とは (2/2ページ)

シートさえも影響する! 同じ「加速」のクルマでも「加速感」が異なる要因とは

この記事をまとめると

■加速性能が同じクルマであっても「加速感」は異なることがある

■クルマの「加速感」を左右するモノについて解説

■音、視界、駆動方式、シートなどさまざまな要素が挙げられる

音や視界が加速感に影響

「胸のすくような加速」という言葉があるが、加速感というのは何で決まるのだろう?

 その前に、加速度についておさらいを。

 物理学者のニュートン先生は、「物体に力が加わると、その力の大きさと物体の質量に比例した加速度が生まれる」と「運動の法則」を公式化した。

 要するに加速度とは「力を質量で割った値」のことで、もっとわかりやすくいうと、パワーウエイトレシオが小さいほど加速がいいというハナシ。

 もうひとつ、加速度とは「単位時間(1秒)あたりの速度の変化の大きさ」でもある。発進から100km/hに達するまでにA車が6秒で、B車が7秒かかるとしたら、A車の必要時間が1秒短い分だけ、加速性能が優れているということになる。

 当然、こうした物理的に加速がいいクルマは、加速感だっていいわけだが、仮にゼロヨンのタイムが同じであっても、加速感には違いがあることもある。

 その加速感を左右する要因は何なのか。

 まずは音。エンジンの音が大きく、高回転まで回れば加速感は増してくる。次に視界。目線が地面に近ければ近いほど加速感を味わえるし、道が狭ければ狭いほど、同じ速さでも迫力を感じる。

 風切り音や風そのものもけっこう重要。クローズドボディのクルマよりオープンカーのほうが、加速感を味わうには有利だ。

 サスペンションの柔らかさや、ストロークも影響大。アクセルを踏んで加速をすると、クルマは慣性の力でスクウォート(フロントが持ち上がり、リヤが沈むピッチング)する。この姿勢変化が大きいと加速感も大きくなる。

 そういう意味では重心が高いクルマのほうが、加速を感じやすいといえる。

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