ゆとりある運転をすることも大切
そこで、相手の無謀な運転から自らを守る運転や、気持ちの持ち方が大切ではないだろうか。
単に速度を守り、適切な車間距離を保って、安全運転していると自認するだけでなく、周囲のほかのクルマの動静にも気を配り、「君子危うきに近寄らず」のことわざ通り、危険の可能性から自らを遠ざける心掛けが大切だろう。
移動時間にゆとりをもって出発し、走行中は、割り込みと思えるような相手のクルマの運転マナーにも鷹揚に応えられるゆったりした気持ちで運転することを心がけるとよいのではないか。たとえ相手の原因であったとしても、もし事故になれば、その分、余計な時間を費やし、移動途中で立ち往生しなければならなくなる。目的地に遅刻することさえあり得る。その手間や時間の損失を思えば、寛容な心で運転することは無駄でないだろう。
もちろん、みなそれぞれが交通規則やマナーに従った運転を励行することが重要だが、世の中、千差万別で、価値観もさまざまであり、自己流の法解釈で運転している人もなくはない。たとえそれらが違反につながる行為であっても、そのことに苛立たず、自らを律して運転することが、余計な災難に合わない秘訣ではないか。