JPNタクシーの天井サーキュレーターが神だった
そして、このような暑さに耐えなくてもいいのが最新のタクシー車両、トヨタJPNタクシーだ。
JPNタクシーは、前後シート間をビニールシートなどで間仕切りしても、上級グレードの「匠」には天井サーキュレーターが標準装備されているために快適なのである。後席用空調ルーバーはないが、その代わりにサーキュレーターにより前席から冷気を後席にまわすことができるのである。しかも、乗客の任意操作で風量調整もできるので、筆者は風量マックスでサーキュレーターから出る冷気を浴びながら快適に乗車している。
ただし、標準グレードとなる「和」には天井サーキュレーターはオプションでも装着することができない。あるときJPNタクシーの「匠」グレードの車両に乗ったとき、乗務員が「このクルマは上級グレードですけど、標準グレードはサーキュレーターがないんですよ。それでこれだけ車内が広いですからね、夏場は結構暑くて大変ですよ」と話してくれた。
首都圏で見ていると、JPNタクシーはほぼ黒系のボディカラーなので熱も吸収するから、確かに「和」グレードは「夏場には避けたいなぁ」と思える。
インドネシアでは、ここ数年で背の高い小型MPV(多目的車)スタイルのトランスムーバーというタクシー車両が増えている。このトランスムーバーでも後席用サーキュレーターが装着されており、常夏のインドネシアを訪れても冷風を目いっぱい浴びることができるので、いつも快適に移動している。
都内を走るJPNタクシーはそのほとんどが「匠」グレードなので、夏場は積極的にJPNタクシーを選んで乗ることにしている。ちなみに筆者の利用している配車アプリでは、車種を選んで呼ぶことも可能になっている。