夏場のタクシーはJPNの「匠」が最強だった! 酷暑でも快適移動をもたらす「神装備」とは (1/2ページ)

この記事をまとめると

■毎年、暑い時期になると気になるのがタクシーの冷房事情だ

■コロナ禍では前後シート間に間仕切りが施され、エアコンの効率が悪化している

■JPNタクシーの上位グレード「匠」には天井サーキュレーターがあって夏でも快適

コロナ禍での間仕切りで後席の空調は最悪

 今年も本格的に暑い季節がやってこようとしている。太めで汗っかきの筆者にとってはまさに地獄の季節がやってくるようで少々うんざりしている。そしてこの時期になると気になるのが、タクシーの冷房事情である。

 新型コロナウイルスの感染拡大が深刻になると、前席と後席の間に透明ビニールなどで間仕切りする感染防止策を施すタクシーが続出した。

 これを見ると、ニューヨークのイエローキャブがフォードのフルサイズFRセダンのクラウンビクトリアだった頃の防犯対策(タクシー強盗など)を思い出す。前席と後席の間のシート以外の空間を厚いアクリル板のような透明な板で塞ぎ、ドライバーとのやり取り、つまり料金の支払いなどは、透明の板に設けられた小窓で行っていた。そのため、冷風が遮られ、その対策として後席用に冷風などが出る空調ダクトが用意されていた。

 日本はニューヨークほど治安は悪くないので、前後シート間をほぼ全面にわたって透明ビールシートで覆って対策していたようだ。そのため、冷風が後席に届かず蒸し暑さにひたすら耐えて乗車しなければならなかった。なかにはフロントダッシュボードの助手席側空調ルーバーにホースをつなぎ、後席へダイレクトに冷風が届くように改造しているタクシーもあったが、それはごく稀であった。

 かつて、タクシーに多く採用されていたクラウン・コンフォートのエアコンは効きが悪いと感じた。

 タクシーの乗務員いわく、「コンフォートは昔ながらのエアコンだから走らないと冷風が出てこない。駅で待っている間は暑くて大変だった(あくまで乗務員の感想です)」と話してくれた。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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