カングーの独占的状況に待った! ベルランゴ&リフターに続くフィアットからの刺客「ドブロ」って何もの? (2/2ページ)

ドブロの導入で新ユーザーの開拓を目指すフィアット

 では、もっと詳しく「ドブロ」を知るために、ステランティスジャパン・フィアットブランドのホームページを見てみよう。

 初代モデルの登場は2001年。小型商用車「フィオリーオ」がベースで、欧州ではMPV(マルチ・パーパス・ヴィークル)と呼ばれるカテゴリーに属する。

 2005年にマイナーチェンジ、2010年にはフルモデルチェンジ、さらに2015年にマイチェンを受けた。

 最新の日本仕様のスペックについては未発表だが、じつは2022年に欧州で発売が始まっている3代目「ドブロ」は、あのシトロエン「ベルランゴ」の兄弟車である。

 いまや、「ベルランゴ」は日本における、シトロエンブランドの中核を成す重要モデルとして多くの日本ユーザーに認識されている。となれば、「ドブロ」のパワーユニットは、「ベルランゴ」に搭載され日本での好評な直列4気筒1.5リッターディーゼルの可能性が考えられるだろう。

 さて、フィアットといえば、直近では商用車「デュカト」が日本で大きな話題となっている。完成車での販売というより、キャンパーのビルダー向けにベース車を提供するという、これまでにないビジネスモデルを確立。その結果、さまざまなビルダーがオリジナリティ豊かな「デュカト」を世に送り出し、各社とも販売が好調のようだ。

 こうした日本におけるフィアットブランドの再認識が進むという良きタイミングで登場する「ドブロ」には、これまでフィアットには触れてこなかった新たなユーザーをフィアットの世界に呼び込むチャンスになるだろう。


桃田健史 MOMOTA KENJI

-

愛車
トヨタ・ハイエースキャンパーアルトピア―ノ等
趣味
動物たちとのふれあい
好きな有名人
聖徳太子(多くの人の声を同時にしっかり聞くという伝説があるので)

新着情報