ひび割れの原因は?
ではそもそも、なぜタイヤのひび割れは発生するのだろうか。そこにはさまざまな要素がある。第一にオゾンだ。変圧器やバッテリー充電器や水銀灯から発生するオゾンがタイヤに悪影響を及ぼすことがある。ガレージ保管の人でも、タイヤ周辺にバッテリー関係のアイテムをあまり置かないように注意しよう。
次に紫外線だ。これは避けようがない場合もあるが、ガレージ保管やカーポート保管だと好ましいと言える。青空駐車でも直射日光が出来るだけ当たらないようにしたり、西日が当たりにくくなるよう工夫をしよう。タイヤメーカーによると西日が当たる側のタイヤだけ、小じわが出たケースもあるそうだ。
そして空気圧の管理だ。タイヤにはさまざまな添加剤が使用されていて、柔軟性を維持したり、変質を防止する加工が施されている。これらは適切な使用状況を想定したものなので、空費圧が低くて過度なたわみが発生し発熱したり、空気圧が高すぎてゴムの伸張が続くと全体にストレスを与える結果となり、タイヤの劣化に繋がってしまうのだ。
最後に紹介するひび割れの原因は油分だ。油がタイヤに添加している油脂類を抜け落ちさせて、柔軟性を損なわせる原因に繋がる。油性タイヤワックスの多用は控えるべき。
ひび割れを防ぐ方法
タイヤのひび割れを出来るだけ防ぐ方法はほかにもある。まずは定期的にタイヤを使うことだ。クルマと同じでタイヤは物理的動作を持って機能する製品、装着した状態で適度に走行するのが長持ちに繋がる。また、ローテーションできる車両の場合は定期的にローテーションするのも有効だ。
タイヤを保管する場合もひび割れ防止の方法がいくつかある。まずはガレージや物置など出来るだけ屋内に保管すること。紫外線やオゾン、湿気を防ぐことができるからだ。ホイールを装着していない場合は縦置き、ホイールが装着されている場合は横置きで保管しよう。また、長期保管の場合、空気圧は50%くらいにしておくのがオススメだ。
ひび割れはタイヤからのSOSとも言える。そのSOSに気が付いたら早めに対応をするべきだ。