いまやってたら時代遅れのオッサン確定! 同乗者もドン引きの勘違いドラテク5選 (2/2ページ)

信じられないドラテクにもはや開いた口も塞がらず……

ソーイングハンドル

 コーナリングの際、小刻みにハンドルをイン側へ送っていくハンドリングですが、これまた古臭い(笑)。スパっと一発で決めろとまでは言いませんが、ちょこまかしたハンドリングは見ていて不安さえ覚えてしまうもの。一体、どこで教わったテクなのかと調べてみたところ、大昔の教習でそんな教え方をしていたところがあったそうです(!?)。

 おそらく、頼りない足まわりや貧弱なタイヤ性能のせいで、そうした操作が「致し方ない」ものだったのかもしれませんね。そんなドライブをしているのをみたら「お母さんじゃないんだから、コーナーいちいち縫わなくてもいんじゃね」と、やんわりアドバイスをしてあげるのがいいでしょう。

ステアリングを持ち替えないコーナリング

 これもクルマ好き、ドライブ好きからしたら「ありえなくね?」というドライビングですが、多いんですよね。個人的には、ミニバンを運転しているママさんがやりがちな印象で、持ち替えないから曲率にあった曲がり方が全然できていなかったり。それゆえ、対向車線にはみ出るようなコーナリングになるのですが、本人はまったくといっていいほど気づいていないのです。助手席に乗っていたとしたら、怖さとイラつきで嚙み締めた奥歯が砕けるレベル(笑)。

 もしかしたら、教習所で教えてくれる「10時10分」グリップへの固執かもしれませんが、それにしても「これじゃ曲がり切れないかも」って体感しないものですかね。「大きく曲がるんだから、ハンドルの持ち手を替えるなり準備しなよ」みたいなアドバイスをしても「???」と、キョトンとなるのが関の山。こういうドライバーに巡り合ったとしたら、ヨガとか禅の呼吸で、無理矢理「無我の境地」で見て見ぬふりをするのが勝ち。あるいは、セナみたいに運転を代わるしかないんでしょうね。

無用なブリッピング

 だいたい、気分良く運転しているとリズムをとるかのようにアクセルを「ブン、ブン」とあおりたくなるのはクルマ好きの性かと。とはいえ、これクルマに興味のない方、あるいは沿道にお住まいの方々にしたらちょっとした迷惑行為に等しいのかと。

 もちろん、ミッションに負担をかけないテクではあるのですが、エンジンの回転数が高すぎるダブルブリッピングは騒音公害。やってるほうは気分が良くても、助手席にいるほうは「なにも、そこまで」とうんざりしているかもしれません。ややもすれば暴走族かと思われてしまうので、せめてダブルをシングルにする習慣を身につけることをオススメしたいものです。

 ちなみに、エンジンを切る前に一度アクセルをあおるのも、キャブ車向き(キャブレター内にガソリンを残さないようにするための)テクですから、現代のインジェクション車でやるのは無意味なこと、言うまでもありません。ダブルでブリッピングしてるうえに、切る前のひと吹かし、なんとなくペアになっている気がするので、勘弁してくださいね(笑)。


石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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三菱パジェロミニ/ビューエルXB12R/KTM 690SMC
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