この記事をまとめると
■ヘタクソテクニックと揶揄される「恥ずかしいドラテク」を紹介
■昔はクルマのスペックなどの都合から一部教習所で教えていたものもある
■現代のクルマでは意味がないだけでなく危険なものもあるのでヤメるべき
あなたは大丈夫? いまやってたら恥ずかしいドラテクを紹介
かのアイルトン・セナがホンダの仕事で来日した際、送迎のハイヤーに乗せられたものの、ドライバーの運転を嫌ったのか自らドライブを買って出たという都市伝説のようなエピソードがあります。ドライバー氏だってプロだったはずなので面目丸つぶれではありますが、相手がセナならあきらめもつくというもの。むしろ「父ちゃん、セナの運転で鈴鹿まで連れてってもらったぜ!」みたいな自慢話になっていてもおかしくありません。
ところで、クルマ好きなら程度の差こそあれ、誰かの運転についてセナじゃないけど「運転、代わろうか」と言いたくなるシーンも少なくないはず。そんな、クセ強ドライブをいくつかチェックしてみましょう。
あおりハンドル
これは、コーナーへと進入する際、一度ハンドルを反対側に切って、あたかも勢いをつけるかのようなステアリング操作のこと。ワンフェイク入れる、なんて表現を使う場合もあるようです。たしかにコーナー進入のきっかけ作りとしては有効で、イン側への荷重はかかるのですが、それとても一瞬のこと。じつのところ、昔のレーシングテクニックであり、サスペンションの設計や精度が上がった現在としては余計な動きにしかなりません。
助手席の乗員としては、左に曲がるはずなのに、一度首が左へ持っていかれ、次いで右へカクンとばかりに倒されるわけですからたまったものではありません。気分がいいのは、ハンドルを握るドライバーだけなので「そのテク、ラリーに出られそうだよね」とかなんとか嫌味のひとつも言ってみてはいかがでしょう。
ぎっこんばったんブレーキ
ロールスロイスの公式ショファー(運転手)になるための試験として、ダッシュボード上に水をいっぱいに入れたコップがおかれ、加減速の際に一滴でもこぼれたらアウト! という科目があるそうです。試しにやってみればおわかりになりますが、じつに難しいテクニック。
それゆえ、助手席に乗っていてもっとも気になるのが「下手くそなブレーキング」といっても過言ではないでしょう。ブレーキ踏んでいるほうはタイミングや加減がわかっている、予測できるからいいものの「ぎっこんばったん」なブレーキで身体がゆすられる助手席は不愉快極まりないもの。
実際、タクシーの運転手さんでもこうしたブレーキングをする方は少なくありません。不運にも乗り合わせてしまった筆者は「ブレーキ優しく踏んでください。さっき、カレー食いすぎていまにも吐きそうなんで」と釘を刺すようにしていますけどね(笑)。