アクア・フィット・ヤリスなど「ハイブリッドコンパクトカー」だらけの激熱バトル! 全日本ラリーのJN6クラスが見ても参戦してもオモシロイ (2/2ページ)

お馴染みの清水和夫さんもヤリスで参戦!

 一方、昨年までCVTのヤリスで、JN5クラスを戦ってきた清水も「CVTモデルもMT車と同等のレベルまで走れるようになってきたし、ハイブリッドクラスができたのでJN6クラスに参戦したんですけど、ブレーキの回生でいかに運動エネルギーを電気に戻すか、ブレーキングも工夫しないといけないので、ドライビングの幅が広がって面白い」と語る。

 まさにエネルギー回生を意識したブレーキングは、WRCのRally1ハイブリッドに通じるものがあるようで、全日本ラリー選手権のJN6クラス車両はWRCのトップモデル、Rally1ハイブリッドの縮図版と言えなくもない。しかも、参戦コスト的はリーズナブルで、前述の清水によれば「燃費が良くて、JN5クラスで走っていたCVTモデルの2倍。それにロールゲージもJAF規定でいいし、改造範囲も足まわりぐらいなので、ベース車両を中古で安く入手すれば、300万円ぐらいで全日本ラリーに参戦できる」とのことで、手軽にチャレンジできるところもJN6クラスの魅力だと言えるだろう。

 規定的には1800ccまでOKとなっていることから、トヨタ・プリウスでも参戦できるほか、日産ノートでも参戦可能。しかも、天野によれば「ツール・ド・九州はレグ1から雨で、車両重量が重たいハイブリッドモデルはウエット路面で苦戦しましたが、ドライのターマックは速いと思います。伸び代はあるので、上のクラスのマシンも食えると思いますよ」とのことだ。

 事実、ツール・ド・九州でJN6クラスを制した天野は、JN4クラスおよびJN5クラスなど数多くの格上モデルを凌駕。そのコーナリングスピードは明らかに速く、マシンの熟成が進めば、さらなるパフォーマンスアップが期待できるだけに、今後もハイブリッドのJN6クラスに注目したいものだ。


廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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登山
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