激戦区のプレミアムSUVの参入計画はセンチュリーだけじゃない
ロールスロイスのカリナンも、世界最高峰のSUVとしてその名を知られる一台だ。
新型のプラットフォームを採用し、さらにロールスロイスとしては初の4WDモデルとして誕生したカリナン。ボディサイズは、やはりロールスロイスの格とでもいうのだろうか、かなり大きな設定となるが、エアサスを用いたサスペンションは、スイッチ操作ひとつでそのセッティングを変更することが可能。どのような道でも、これまでロールスロイスが得てきた魔法の絨毯という乗り心地の良さを誇っている。
搭載エンジンは6.7リッターのV型12気筒。これもまたSUVのハイエンドを定義するには重要な要素のひとつといえる。
アメリカでは、シボレーのコルベットが生誕70周年を迎えたのをひとつのターニングポイントに、コルベットをサブブランド化し、コルベットのブランド名のもとで、4ドアサルーンやSUVを生産しようというプランも進行しているようだ。
シボレーは、かつてコルベットをベースとした4ドアサルーンをプロトタイプとして開発した経緯があるし、ここ最近のプレミアムSUVの人気を考えれば、コルベットの名を掲げるSUVが誕生しても、そのスポーティなイメージでビジネス的な成功は十分に考えられる。
ほかにはランドローバーのレンジローバーや、キャデラックのエスカレードなど、すでに一時代を築き上げたモデルが多数存在するプレミアムSUVの世界。そこに参入してくると予想されるセンチュリーは、はたしてどれほどの魅力を持つモデルに仕上がっているのだろうか。