デカくて悪燃費は過去の話! いまシボレーが販売するSUVとは (2/2ページ)
かつて日本で販売されていたモデルも大幅進化
トレイルブレイザー(TRAILBLAZER)
ボディサイズ:全長4407mm、全幅1808mm、全高1656mm
価格:22,100ドル(約293万円)〜
2001年にデビューした初代が国内で販売されていたことで知っている方も多いと思われるトレイルブレイザー。全長4890mmあった初代とは異なり、現行モデルはホンダ・ヴェゼルなどと同じ4500mmを切るコンパクトサイズのSUVとなっています。
3代目となる現行モデルは2019年にデビュー。今年2月に発売を開始した2024年モデルは三菱が展開するダイナミックシールドのようなシャープなフロントマスクへ変更されました。
パワーユニットは1.2リッターおよび1.3リッター直3エンジンを搭載。2024年モデルでパワーユニットの変更はありませんが、インテリアは11インチのインフォメーションディスプレイを装備するなどアップデートが施されています。
エクイノックス(EQUINOX)
ボディサイズ:全長4651mm、全幅1844mm、全高1661mm
価格:26,600ドル(約353万円)〜
数多くのモデルをラインアップするシボレーのSUVシリーズのなかで、とくに高い人気を誇るSUV。日産エクストレイルに近いボディサイズを身につけています。
パワーユニットは最高出力170馬力を発揮する1.5リッター直4ターボを搭載。他のSUVシリーズ同様、薄型ヘッドランプを備えるなどスタイリッシュなSUVに仕立てられました。
このエクイノックスにはEV仕様が2024年に設定予定。ただプラットフォームなどはEV仕様独自のもので、エクステリアデザインも新型クラウンに似たフロントマスクを備えるオリジナルデザインを採用しています。
ブレイザー(BLAZER)
ボディサイズ:全長4872mm、全幅1948mm、全高1702mm
価格:35,100ドル(約466万円)〜
トレイルブレーザー同様、国内で販売されていたことで高い知名度を誇るブレイザー。ただし国内で販売されていた初代や2代目がトラックベースだったことに対し、2018年に登場した現行モデルは乗用車ベースのミドルクラスSUVとして販売されています。
※写真はシボレー・ブレイザーRS
現行ブレーザーに用意されているパワーユニットは2リッター直4ターボと3.6リッターV6エンジン。3.6リッターエンジンは最高出力308馬力を誇ります。
同車は2022年のマイナーチェンジでフェイスリストを実施。薄型ヘッドランプを採用するなど、いまどきのシボレーSUVと共通のデザインテイストを備えました。
トラバース(TRAVERSE)
ボディサイズ:全長5230mm、全幅1996mm、全高1796mm
価格:34,520ドル(約458万円)〜
エクイノックスと同じプラットフォームを用いボディを拡大。3列シートを備えるSUVに仕立てたのがトラバース。2021年のマイナーチェンジで他のモデル同様、シャープな薄型ヘッドランプを採用。3列シートを備えたシボレーSUVのなかではもっとも多くの販売台数を誇っているモデルです。
最高出力310馬力を発揮する3.6リッターV6エンジンに9速ATを組み合わせ1955kgと重いボディを過不足なく走らせます。
グレードによりますが7名乗りか8名乗りを選択可能。高いユーティリティ性能を誇ることが人気の理由といえるでしょう。
タホ(TAHOE)
ボディサイズ:全長5352mm、全幅2057mm、全高1928mm
価格:54,200ドル(約719万円)〜
2020年に5代目となる現行モデルが登場したタホ。初代は一時期、国内でも販売されていたことでその名を知る人も多いのではないでしょうか。
初代には3ドアは設定されていましたが、現行モデルは5mを超える長いボディに3列シートを備える5ドアのみを用意。3リッターターボディーゼルをはじめ5.3リッターV8エンジンと6.2リッターV8エンジンをラインアップしています。
いずれのエンジンも10速ATが組み合わされ、6.2リッターエンジンは最高出力420馬力を発揮。高い悪路走破性を備えるとともに、エア・ライド・アダプティブ・サスペンションを装備するなどオンロードでの乗り心地も重視されました。
※写真はシボレー・タホ RST パフォーマンス
サバーバン(SUBURBAN)
ボディサイズ:全長5733mm、全幅2060mm、全高1993mm
価格:56,900ドル(約755万円)〜
シボレーがラインアップするSUVのなかでもっとも大きいボディを備えるサバーバン。ボディが大きいだけでなくシボレーSUVにおいてもっとも長い歴史を誇るブランドです。
タホと同じプラットフォームですが、さらに大きいボディを採用。2021年に発売された現行モデルは先代モデルから全長で170mm大きくなりました。
パワーユニットはタホ同様、3リッターターボディーゼルをはじめ5.3リッターV8エンジン&6.2リッターV8と3つのエンジンをラインアップ。
路面状況に応じた4輪の車高を調整するエア・ライド・アダプティブ・サスペンションにより、シボレーいわく「(航空機の)ファーストクラス」並の乗り心地を備えています。
まとめ
今回紹介したアメリカ本国で販売されているシボレーのSUVでさえ、昔ながらのフルサイズ&大排気量モデルはごくわずか。ダウンサイジングターボエンジンどころかEVのSUVまでラインアップしていることに驚いた方も多いことでしょう。
1990年代に一部車種が日本で販売されていましたが、国内でも使い勝手の良いサイズで先進運転支援装備も備わっている現在のシボレーのSUVを国内販売すれば高い人気を得るのではないかと筆者は思います。
海外専売モデル(キャプティバ)が入っていたりラインアップが微妙なので本国で販売されているSUV9車種に変更しています。また車名が微妙に異なっているため本国表記に改めました。