この記事をまとめると
■シボレーの現行SUVモデルを紹介
■日本では正規販売されていない
■近年ではBEVモデルも用意されている
シボレーがアメリカ市場で販売するSUVを紹介!
ミニバンとともにSUVの人気が高い日本ですが、シボレーが販売するSUVは正規販売されていません。
「いやいや、シボレーのSUVといえば日本では扱いづらい大きなサイズだし燃費が悪い大排気量エンジンを積んでいるからでしょ」と思う方も少なくないかと思いますが現在、アメリカで販売されているのはそんなイメージを覆すモデルばかり。
今回は日本であまり知られていないシボレーがアメリカ市場で販売するSUVを紹介していきます。
現在はゼネラル・モーターズのブランドとなっているシボレーですが、元々はレーサーかつエンジニアだったルイ・シボレーにより1911年に創立された自動車メーカーでした。
日本ではカマロやコルベットを販売する同社ですが、1918年にゼネラル・モーターズの傘下におさまり、そこからトラックの販売を開始。以降、ピックアップトラックやトラックをベースにしたSUVを多数販売するようになりました。
現在もフォードF150やダッジ・ラムと激しい販売競争を行うピックアップトラックのシルバラードやSUV、またスポーツカーなどを販売。とくにSUVのラインアップが豊富で、ひと昔前と違い大半のモデルが乗用車ベースで開発されています。
シボレーSUVの特徴
1990年代、タホやトレイルブレーザーなどが国内で販売されていたころシボレーのSUVの魅力といえば「大排気量&大型ボディ」でした。
ただ、時代は変わり2020年代となったいま大排気量エンジンを積むフルサイズSUVはタホ、サバーバンくらい。多くのモデルがダウンサイジングターボエンジンを積み、EVまでラインアップするようになりました。
ボディサイズも国産メーカーが販売するSUVと変わらないモデルが多数ラインアップ。旧来のアメ車ファンからすると魅力半減といえるかもしれませんが、世界的にSUVの人気が高いいま、アメリカ市場だけでなくグローバル的にシボレーSUVが販売されるようになっています。
事実、東南アジアや中国などでは今回紹介する車種以外の専売車も販売されているほど。逆を言えば、現代ラインアップされているシボレーSUVを知らないのは販売されていない日本だけかもしれません。
シャープな顔つきでスタイリッシュなフォルムを備える現代のシボレーSUVは、国内販売すると高い人気を得るのではないでしょうか。
シボレーSUVの9種類
ボルトEV(BOLT EV)
ボディサイズ:全長4145mm、全幅1765mm、全高1610mm
価格:26,500ドル(約352万円)〜
最高出力200馬力を発揮するモーターを搭載したボルトEV。ボルトと聞いて2010年から販売が開始されたハイブリッド車のVOLT(ボルト)をイメージする方も多いでしょうが、まったく別のモデルとなります。
シボレーブランドで販売されるモデルのなかではとくにコンパクトなボディですが、リヤシートのレッグルームは914mm確保しているなど実用性は十分。一充電あたりの航続距離も414kmと走行面での実用性も備わっています。
2023年モデルには10.2インチの液晶パネルを配置するなど快適装備が充実しました。
ボルトEUV(BOLT EUV)
ボディサイズ:全長4305mm、全幅1770mm、全高1610mm
価格:27,800ドル(約369万円)〜
ボルトEVをベースとした派生車のSUV。プラットフォームやパワートレインは同車と共有していますが、ひとまわり大きなボディを備えています。
またボルトEVと比べよりSUVらしいフォルムを身につけているのも特徴。薄型ヘッドランプなどシボレーのSUVシリーズに共通するデザインを採用しました。
※写真はボルト EUV レッドラインエディション
一充電あたりの航続距離は402km。ボルトEUVはハンズフリー運転を可能とする「スーパークルーズ」をシボレーで最初に搭載するなど、多彩な運転支援システムを備えています。
トラックス(TRAX)
ボディサイズ:全長4537mm、全幅1823mm、全高1560mm
価格:20,400ドル(約271万円)〜
EVのボルトを除けばシボレーSUVシリーズのエントリーモデルとなるトラックス。グローバルモデルとして開発された同車はメキシコで生産されるほか、車名違いのモデルが世界各国で販売されています。
トラックスは2022年10月にフルモデルチェンジ。ボルトEVなどと同様にシャープな薄型ヘッドランプなどを備えるスタイリッシュなデザインへと刷新されました。
先代モデルは1.4リッターエンジンを搭載していましたが、新型トラックスは最高出力137馬力の1.2リッターターボエンジンを搭載。6速ATと組み合わされています。
いまどきのSUVらしくエマージェンシーブレーキをはじめ、車線維持支援機能&車線逸脱警報など先進運転支援装備を採用。11インチのインフォメーションパネルを装備するなどインテリアも先代と比べて大きく変更されました。