
この記事をまとめると
■カーデザインで有名なデザイナーや工房はトラクターも手掛けている
■大人気なスーパーカーメーカーのルーツはトラクターメーカーであった
■日本人デザイナーによる日本メーカーのトラクターも秀逸なデザインを取り入れている
漫画やアニメの世界から飛び出してきたようなトラクターたち
2020年に農業機械メーカーのクボタが発表したトラクターのコンセプトモデルは、そのSF的な超未来的スタイルで大きな話題となりましたが、じつは著名なカーデザイナーもまたトラクターを手掛けていることはあまり知られていません。そこで、今回は3名のカーデザイナー(工房)によるトラクターを紹介します。
従来の固定概念を壊した宇宙船的トラクター
クボタのコンセプトモデルに続いて話題となったのが、2021年に発表された、ニューホランド社とピニンファリーナとのコラボによる電動トラクター「ストラドル・トラクター・コンセプト」です。
シャンパンフルートをモチーフにしたというコクピットだけでも十分個性的なのに、狭く勾配の強いブドウ畑での使用を想定した前後に長いボディとの組み合わせは斬新そのもの。ブルーを基調にしたカラーリングも新鮮ですが、とりわけボディ部の流麗さにピニンファリーナらしさを感じます。
ピニンファリーナはこれ以前にもトラクターを手掛けていて、2015年に発売されたチェコのZETOR社とのコラボも有名。こちらはより現実的なスタイリングですが、それでもダイナミックかつパワフルなデザインは見応え十分と言えます。