この記事をまとめると
■覆面パトカーの多くはクラウンとなっており、その事実は広く知れ渡っている
■今回はあえて覆面パトカーらしくない車種をピックアップ
■いまの時代はSNSで存在が拡散されてしまい珍しくてもすぐバレる可能性が高い
覆面パトカーに採用されたら怖い車種を考えてみた
覆面パトカーといえば、シルバーや白、黒といった地味な純正色の国産中型セダン、つまりクラウンやマークX、あるいはレガシィなどがポピュラーかと。こうした車種が走行車線にひっそりいたら、クルマ好きは脊髄反射しがち。
もっとも、クルマ好きでなくとも覆面パトカーの特徴は知れ渡っているはずなので、交通機動隊もそろそろクルマを変えるなどしないと検挙率だって上がらないかもしれません。そこで、余計なお世話を承知で「もしもこんな覆面パトカーがいたら絶対つかまる!」的なクルマを探してみました。従来の特徴は消し去って、あたかもステルス戦闘機のように交通に潜むパトカー、考えただけでゾッとします(笑)。
トヨタ プロボックス
昭和の昔から「首都高で1番速いのはライトバン」と言われるほど、商用バンのドライバーはかっ飛びがち。月末や締め日ともなれば、そこかしこで「白い稲妻」かのようなプロボックスが散見できること、令和になっても変わりありません。しかも、営業まわりだと男性2名乗車も珍しくありませんから、追い越す際も警戒なんて一切しないはず。
「そうはいっても、オレのはV6ツインターボだし、ライトバンごときぶっちぎるぜ」なんて方は、プロボックスの車重が1トンそこそこ(1030~1170kg)というのをご存じないのでしょう。5MTを巧みに操り、交機のド根性でアクセルを床まで踏めば、たとえ対象がランボルギーニだろうとRX-7だろうと地獄の果てまでついてくるはず。プロボックス&サクシード専門のチューニングショップもあって、サーキットで86やロードスターを追い掛けまわすマシンだって出来ちゃうのだそう。
また、プロボックスの覆面なら、走行車線をゆっくり走るより、そこそこのペースで走っているほうが「負けるか、ボケぇ!」と同じく営業バンなんかが食いつきそうです。あるいは、高級車オーナーが「ライトバンごときに!」などと妙なプライドが右足に力を入れさせるのではないでしょうか。あたかも、アユの友釣り的な検挙作戦! リアルにゾッとします(笑)。
トヨタ プリウス(旧型)
世の中で山ほど走りまわっているプリウスですから「まさか覆面だとは!」という理由もありますが、交通機動隊ならもう少し巧妙な取り締まり方法を考えるはず。だいたい、プリウスはブイブイ飛ばしているドライバーも稀にいますが、たいていは安全運転&エコドライブかと。すると、後続車のなかでも気短なドライバーなら「ええい、モタモタしやがって!」とアクセル多めに踏んでくれるわけで、交機としては「毎度あり~」とニンマリ。
また、人気車だけにチューニングプログラムも選び放題。なにしろ、まったく別物とは言えどレーシングファクトリーのaprがGTマシンを走らせていた(50系)くらいですから、素性の良さはお墨付き。ぶっちぎろうなんて考えないほうがよさげ。もっとも、交通機動隊こそPCとしての使用実績はなさそうですが、刑事課あたりの捜査車両としてはポピュラーな様子。張り込みなんか目立たないクルマが歓迎されるはずですからね。
というわけで、免停すれすれとか、スネに傷のある方なんかはくれぐれもプリウスを煽ったりしちゃダメ! 絶対! なわけです(笑)。