リヤフォグランプのつけっぱなしは危険
国内では、コインパーキングなどの広がりで路上駐車が減っている。一方、欧州などでは路上駐車が当然で、郊外へ行けば街灯のない場所も少なくない。暗い夜道で路肩に止まったクルマを発見しやすくするのが駐車灯だ。イグニッションを切ったあと、右または左へウインカーレバーを操作すると、そちら側のポジションランプが点灯する。車道側の駐車灯を点灯しておけば、後続の運転者も発見しやすくなる。
駐車灯とは異なるが、欧州車では車体後ろのフォグランプも装備される例がある。濃霧のなか、後続車が前を走るクルマを認識しやすくするためだ。このため、通常の夜間走行では点灯しないのがしきたりだ。ところが日本では、リヤフォグランプを点灯したまま走行しているクルマを見かけることがある。濃霧で自車の存在を知らせるのが目的のランプなので、通常の夜間に点灯したら後続の運転者を幻惑させ、危険だ。
灯火については、漫然と点灯したりしなかったりという運転者が多いようにみえる。だが、夜間に安全走行するうえで、相手に対する気配りも必要だ。夜間の駐停車でのハザードランプや駐車灯の使用も、相手に危害を加えないための配慮といえる。
灯火には、自分の視界の確保のほか、自分の存在を相手に知らせる大切な役目がある。なので、トンネル内や夕暮れ時などで積極的に点灯することは、自分の存在を相手へ容易に知らせ、無用な接触事故を回避することに役立つ。