個性的なクルマが多数! BMWの歴代ロードスターモデルを振り返る (2/2ページ)

ボンドカーにPHEVのオープンモデルも!

Z8

ボディサイズ:全長4400mm×全幅1830mm×全高1315mm

パワーユニット:5リッターV8エンジン(最高出力:400馬力)

 1999年のフランクフルト・モーターショーで発表されたZ8。BMWが1950年代に発売していた507をモチーフとしたクラシカルなデザインを採用。5リッターV8エンジンをフロントに搭載するFRオープンカーでした。

 アルミスペースフレームを採用し、シャシーもボディも外装パネルもアルミ製、サスペンションにもアルミを多用することで、V8エンジンを搭載しているにもかかわらず車重は1585kgにおさえられています。

 トップは電動ソフトトップを採用。センターコンソールに配されたスイッチにより約20秒でトップの開閉が行えました。

 Z8は2003年まで販売が続けられ累計5703台を売り上げました。けして成功したとはいえないモデルでしたが、映画『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』の劇中車として起用されたことや、近年、中古車が新車価格の2倍となる2000万円以上で取引されていることで話題となっています。

i8ロードスター

ボディサイズ:全長4690mm×全幅1940mm×全高1290mm

パワーユニット:1.5リッター直3エンジン+モーター(システム最高出力:352馬力)

 BMWが世の中に送り出してきた数あるスポーツカーのなかでとくに異質なモデルといえるのがi8。パワーユニットは1.5リッター直3エンジンと電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドを採用した新時代のスポーツカーとして2013年に登場しました。

 最高出力231馬力を発揮する直3エンジンをミッドシップに搭載し後輪を駆動。前輪は最高出力131馬力を発揮するモーターで駆動する4WDレイアウトを採用していましたが、エンジン、モーターそれぞれのみで走行することも可能です。

 このi8にオープントップモデルのロードスターが追加されたのは2018年。合わせて一部改良が施されモーターの出力が143馬力まで高められました。

 ロードスターは電動開閉式ソフトトップを採用。オープンカーではあるものの、収納スペースを工夫したことでリヤには100Lのラゲッジスペースが確保されています。

 クーペは2+2の4人乗りでしたがロードスターは2シーターとなっていたのも特徴といえるでしょう。

まとめ

 現行ラインアップでは2シーターオープンカーはZ4のみとなりましたが、過去には紹介したように数多くのロードスターがBMWから販売されていました。

 冒頭でもお伝えしたように、個性の塊と表現できる他のメーカーでは作ることができないロードスターが数多く見受けられます。

 今後、Z4以外のロードスターが登場するかはわかりませんが、個性的なBMWの新たな2シーターオープンカーの登場を期待したいですね。


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