ラウンドアバウトのルールとは?
3つ目は、直進したいのに右折レーンがあることを知らずに右車線に入ってしまい、どうすればいいのかわからなくなる時ってありますよね。この場合は、まず車線の色を確認しましょう。黄色だったら、車線変更禁止なのであきらめて一度右折し、その先の道でUターンするなり左折をしてまた元の道に戻る方法を探しましょう。右折レーンから無理やり直進することも指定通行区分違反になってしまうのでNGです。もし、まだ列の後方で白車線のところだったら、挽回できる可能性は残されています。とはいえ、直進してくるクルマを邪魔するような戻り方は絶対にダメ。幸運にも左車線に誰もいなかったり、空いていた場合には車線変更して直進できますが、できればこういう事態は避けたいものですね。路面や標識をよく見ていると、この先で右折レーンになるかどうかが事前に把握できます。または、ナビのルート案内で適切な車線を教えてくれる機能もありますので、よく聞いて従うことも克服ポイントです。
4つ目は、白色の車線は追い越し可能、黄色の車線は追い越し禁止、と覚えている人が多いと思いますが、では白色の車線と黄色の車線が2本並んで引かれている道路はどう走ればいいでしょうか。意味がわからないという人も多いですよね。もっともよく見るのは、白色の破線と黄色の実線が並んで引かれている区間だと思います。これは、対向車線とは異なる規制となっていることを意味しており、白色の破線が引かれている側は、前走車やバイクなどを追い越すことや、車線からはみ出して追い越すことが許されています。黄色の実線が引かれている側は、車線からはみ出さなければ追い越しは可能ですが、車線をはみ出して追い越しをすると違反になりますよ、という意味です。
5つ目は、欧州でよく見られる交差点の1種で、日本でも最近少しずつ増えているラウンドアバウト(環状交差点)で、どうしていいかわからなくなることはありませんか? ラウンドアバウトとは、信号がなく、中心となる島の周囲がぐるりとロータリーのように一方通行の道路になっており、各自、行きたい方向の道にそれていくことで複数の方向への移動をスムースにするために設置されている交差点です。欧州ではロータリーが何車線もあって、一度に大量のクルマが進入してくるところもあります。日本では1車線のロータリーが主流ですが、それでも何も知らずに遭遇すると、まずロータリーに進入するタイミングが難しくてモタモタしてしまったり、今度はロータリーからどうやって行きたい方向に逸れていけばいいのか、よくわからずオロオロしてしまいがちですね。
まずロータリーは時計回りの一方通行で、先に進入しているクルマに優先権がありますので、進入するときに右からきたクルマの前に出ないように注意しましょう。そして、行きたい方向の手前で左にウインカーを出し、後続車に合図することも忘れずに。ロータリーから逸れる場合には、手前に横断歩道がある場合もあるので、歩行者がこないかなどの安全確認も必須です。何本もの方向があると、何本目の道だったっけ? などとわからなくなってしまうかもしれませんが、事前の案内標識で行きたい方向を確認し、時計で言うと「2時の方向」「5時の方向」というように覚えたり、何本目かを数えておくと、間違いにくいと思います。
ということで、普通に運転はできるけど、珍しい標識や道路状況などに出くわすとどうしていいかわからなくなる、というポイントとその克服法をご紹介しました。何度も経験していくうちに、徐々に落ち着いて運転できるようになると思います。