N-BOXが20万台超えでヤリスに圧勝! それでもトヨタの強さが目立った2022年度の新車販売ランキング (1/2ページ)

この記事をまとめると

■2023年3月の新車販売ランキングが発表された

■2022年度にもっとも売れたのはホンダN-BOXだった

■トヨタが販売力の強さをみせた

N-BOXが年間20万台超え!

 2023年3月単月の車名(通称名)別新車販売ランキングが、登録車は自販連(日本自動車販売協会連合会)から、軽自動車は全軽自協(全国軽自動車協会連合会)から発表された。同時に、2022事業年度締め(2022年4月~2023年3月)での車名(通称名)別での年間新車販売ランキングも発表となった。軽自動車も含んだ統計(含軽統計)を作成すると、2022事業年度締めでの1年間でもっとも売れたのはホンダN-BOXとなり、20万4734台となった。2位のトヨタ・ヤリスとの差は約3万台で、圧勝といっていい結果となっている。

 事業年度締めでの年間販売台数でN-BOXが20万台を超えたのは2019事業年度締め以来、つまりコロナ禍となってからは初となっている。ただし、完全復活といえるかは、2019事業年度締め比で約82%、2018事業年度締め比で約85%となっているので、単純に数字を比較するともう少しとなるものの、いまの納期遅延という非常事態を考慮すれば、善戦と表現することができるかもしれない。ただし、ホンダはコロナ禍となっても軽自動車販売依存度、というかN-BOX販売依存度の高さを維持していこうとしているのならば、筆者としては手放しで喜べる状況にもないといえる。

 総合ランキングで2位のトヨタ・ヤリスは前年同期比91.6%となっている。人気のヤリス・クロスの納期が継続して遅延傾向が目立っていた(本稿執筆時点は新規受注停止中)ので、思うように販売台数の上積みができなかったように見える。

 総合ランキング4位のダイハツ・タントは、事業年度締め下半期から改良を機に販売台数を目立って伸ばしている。それとの関連は不明だが、届け出済み未使用軽中古車も市場に溢れている。「打倒N-BOX」を狙い、自社届け出を積極展開していたのだろうか。

 総合ランキング5位の日産ノートは、本稿執筆中に新規受注を再開したものの、日産エクストレイルが新型発売早々に新規受注停止となり、ほかにめぼしい車種もないことから、3ナンバーのオーラも貢献したともいわれているが、日産車からの乗り換え需要をノートに集中させたことも影響しているように見える。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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