デジタルルームミラーは上手く切り替えて使うとよい
また、少しずつ増えているのがデジタルルームミラーです。リヤウインドウなど車体の後方に設置したカメラによって、広範囲の映像をルームミラー型のモニターに映し出す仕組み。従来の鏡のルームミラーと併用のタイプもあり、スイッチによって切り替えられるようになっています。
デジタルルームミラーの大きなメリットは、後席に座っている人の頭やラゲッジに満載の荷物に邪魔されることなく、モニターいっぱいに後方の様子が映し出されるため、従来よりも死角が少なくなること。最近はデザイン優先や空力対策のためにリヤウインドウが小さく絞り込まれているクルマも多いため、デジタルルームミラーならば窓が小さくても広範囲の様子が確認できるのもいいところです。リヤウインドウがスモークガラスでつねに暗かったり、雨の日などに曇ってしまった時に見やすいというメリットもあります。ただ、カメラのレンズに水滴や雪がついたり、曇ったりしてしまうとデジタルルームミラーもよく見えなくなることがあります。
デメリットとしては、自分が乗っているクルマの車体がまったく映らないため、後方車両や壁などとの距離感がつかみにくいと感じる人が多いこと。信号機やヘッドライトなどのLEDは光がチカチカと点滅して見えるのが気になる人も多いようです。トンネルなど暗い場所から昼間の明るい場所に出た直後などに、画面が白飛びすることもあります。また、前方とサイドミラーは視線を移動してもピントがすぐに合いやすいですが、デジタルルームミラーはなかなかピントが合わなくて目が疲れるという人もいます。
なので、デジタルルームミラーの長所と短所を知った上で、従来のルームミラーと賢く使い分けるようにするといいですね。眩しさや見えにくさなど、運転中にストレスに感じていることが、ミラーの使い方によって解決するかもしれませんので、ぜひトライしてみてほしいと思います。