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電圧に過給圧はもちろん4WDの駆動力配分まである! 運転中に確認困難なほど情報過多なクルマのメーター表示は本当に必要? (2/2ページ)

電圧に過給圧はもちろん4WDの駆動力配分まである! 運転中に確認困難なほど情報過多なクルマのメーター表示は本当に必要?

この記事をまとめると

■いまクルマのメーターにはさまざまな情報が表示される

■速度計と距離計の装着は法律で義務づけられている

■その他の情報の精度について解説したい

メーターに表示される情報の精度は?

 走行する車両各部の状態を伝えてくれるのがインパネに設けられた各種メーター、インジケーター類だ。基本的にメーター類のなかでは、速度計と距離計の装着が法律で義務づけられているが、ほかにも水温計、油圧計、油温計、電圧計、電流計などのメーターがあり、車両によってはターボ車のブースト計、4輪駆動車の駆動力配分を表示するモードを持った車両もある。

 走行速度を表示する速度計は、安全で円滑な道路交通を保つ上で、走行距離を示す距離計は、やはり安全確保の点から車両のメンテナンス(部品の走行耐用距離など)を示す上で、それぞれ必要不可欠な装備品だが、ほかのメーター類は、装備すればより詳細に走行車両の運転状態を確認するプラスの要素として働くが、なくても運転に支障が生じるわけでもない。

 では、メーターによる表示情報の精度というか、どの程度信頼できる数値なのかを考えてみたことはあるだろうか? 標準装備のメーター、インジケーター、ディスプレイパネルの情報なら、メーカーが責任を持って製品化しているわけだから、疑ってかかる必要はないのでは、と考えるのが一般的な傾向だろう。実際、そのとおりなので、メーター類による表示情報は信頼すべきものだが、では、なぜ信頼に値するかを考えてみたいと思う。

 自動車は工業テクノロジーの集大成である。ということは、各種メーターによる情報表示も、工学的に裏付けられた根拠に基づくものだということになる。

 それぞれのメーターが、どう機能しているのか、簡単にそのメカニズムを考えてみると納得できると思う。まず、タコメーター(エンジン回転計)だが、回転数の検出には一次側イグニションの点火パルスを用いる例(電気式)が大半だ。かつては、カムシャフトの回転数(エンジン回転数の1/2)をワイヤで伝える機械式タコメーターの時代もあったが、現在は電気式が主流だ。点火パルス(4気筒ならクランク2回転で4パルス、同じく6気筒なら6パルス)の回数を回転数に置き換え、電気信号でメーターを駆動するので精度の高い情報となる。

 水温計と油温計は、それぞれ冷却水、オイル(エンジンならエンジンオイル、ミッションならミッションオイル、デファレンシャルならデフオイルなど)の温度がもっとも高くなる(あるいはそれの近似値)位置にセンサーを設け、その温度を電気信号に変えて専用メーターに送り情報を表示するシステムだ。

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