この記事をまとめると
■マイナーチェンジは本来デザインや機能の小変更程度に留められることが多い
■マイナーチェンジでデザインが大幅に変わったモデルを紹介
■エンジンや型式まで変わるほどの変更が施されたモデルもある
同じ車種とは思えないほどマイナーチェンジで顔が変わったクルマ
新型車が登場してから2~3年が経過すると、テコ入れの意味も込めてマイナーチェンジが実施されるのはよくあること。このマイナーチェンジとは、読んで字のごとく小変更を伴う改良のことを指しており、内外装のデザインを若干変更するなどの改良に留まるのが通常だ。
しかし、なかにはマイナーチェンジと言いながら見た目が大きく変貌したモデルも存在している。今回はそんなマイナーチェンジでエクステリアに大胆に手が加えられた車種をピックアップしてご紹介しよう。
三菱 デリカD:5
オールラウンドミニバンとして2007年1月のデビュー以来、いまだに現行モデルとして唯一無二の人気を誇っているデリカD:5。
当初はいま話題を集めている「デリカミニ」のようなフロントマスクを持っていたのだが、2019年2月にマイナーチェンジを実施し、新たなデザインコンセプトである「ダイナミックシールド」を採用した、非常にアグレッシブなフロントマスクに一新している。
ちなみにフロントマスクが一新されたのはディーゼルモデルのみで、ガソリンモデルは従来のまま販売が継続されたあと、2019年10月に生産を終了した。
日産 フェアレディZ
現在、受注停止となるほどの人気車種となっている新型フェアレディZだが、これも型式上は「Z34」のまま(ただし新型はRZ34型となる)で、扱い的にはマイナーチェンジとなるモデルだ。
とはいえ大幅に改められた内外装だけでなく、エンジンも3.7リッターのNAエンジンから405馬力を叩き出す3リッターツインターボエンジンになり、ATは一気に9速という多段ATになるなど、もはやフルモデルチェンジと言ってもいいほどの変更を受けており、旧型のイメージを残すのはシート形状とドアの内張り程度となっている。
なお、フェアレディZは3代目のZ31時代にもマイナーチェンジ時に大幅なエクステリアの変更を行っており、前期型は角ばったスタイルとなっていたところ、1986年10月の改良後は、北米のデザインセンターが手掛けた丸みを帯びたスタイルに一変させるという前科(?)を持っている。