この記事をまとめると
■2020年末に惜しまれつつも販売を終了したホンダ・オデッセイが進化して戻ってくる
■スタイリングはそのままに、フロントグリルの意匠変更により存在感を高めるなどの改良も施される
■2023年冬の販売を予定しており、今秋には予約受付も開始する
存在感とグレードを増やしてオデッセイがカムバック
ミニバンというクルマの存在を日本国民に広く知らしめたモデルといえば、それはホンダ・オデッセイにほかならない。1994年10月に登場した初代モデルは、低床プラットフォームによるミニバンとしては低い全高と、アコード譲りの足まわりによる走りの良さで一世を風靡したものだった。代を重ねるごとにその魅力に磨きをかけていったオデッセイだが、日本仕様を製造していた狭山工場の閉鎖に伴い、2021年末、日本での販売を終了している。
そんなオデッセイであるが、2023年冬の復活がホームページにて案内された。これは、長く愛されてきたブランドであるオデッセイを継続して届けたいというホンダの想いと、カスタマーからの多くの要望によって実現したものだ。
復活するオデッセイは改良モデルとしてカムバックすることになる。ホンダ独自の超低床プラットフォームによるゆとりある空間と風格あるスタイリングはそのままに、新たに「鍛錬」をコンセプトにした高級感のあるフロントグリルで存在感を高め、シンプルながらも重厚感を感じさせるデザインとなった。
また、新たにe:HEVアブソルートとEXブラックエディションを設定。ブラックを基調としたフロントグリルやドアミラー、アルミホイールなどによって洗練されたプレミアムなイメージを創出する。
インテリアは本革シートが標準装備となっており、2列めには4ウェイパワーシート(両側アームレスト/シートヒーター付)を備え、折りたたみ式2列めシートセンターテーブルを採用して快適な室内空間を提供する。そのほか、エレクトリックギヤセレクターやワイヤレス充電器を新たに装備しており、利便性も高められている。
改良モデルのオデッセイに搭載される先進の安全運転支援システムである「ホンダ・センシング」にも改良が加えられた。近距離衝突軽減ブレーキやオートハイビーム、急アクセル抑制機能などが追加されている。また、車載通信モジュール「ホンダ・コネクト」も搭載しており、安心・快適なカーライフが楽しめるコネクテッドサービス「ホンダ・トータルケアプレミアム」も利用することが可能となっている。
オデッセイ改良モデルは2023年冬からの発売で、それに先駆けて予約受付を今秋に開始する予定。価格などの詳細はまだ明かされていないが、順次情報が開示されるはずだ。
2020年に惜しまれつつも販売終了となったホンダ・オデッセイの華麗な復活劇。進化して戻ってきたオデッセイが、これからも多くの人々の生活シーンを彩ってくれることだろう。