スーパーカーは買えなくてもこれなら買えるかも?
ルノー・スポール・スピダー
ローマ・スパイダーの優美さに対し、スポール・スピダーはそのインパクト、クセの強さで十分に対抗できるかと。前出の2台と同じくそもそもはフロントスクリーンを省いた設計で、これでもかと低く、そしてトレッドもわりかし広め。つまり、ぺったりと地面に張り付くスタイル(それゆえスピダー=スパイダーの意をよく汲んでいるかと)で自己主張をしているわけです。
加えて、ルノースポールが苦心して取り付けたドアもまた白眉のひとつ。バタフライ風に跳ね上げるドアこそローマにはないギミックで、スムーズな乗り降りを見せつけられたら「まいった」と臍を噛むローマのオーナーすら目に浮かぶほど(笑)。もちろん、これはオプションのフロントスクリーンをつけた状態でも同じなので、少しだけ日和ってコンフォート寄りで転がしても大丈夫。
また、スポール・スピダーもめっちゃ車高短なので、ローマと張り合うなら路上よりも駐車場とか静的シーンでないと相手から見てもらえませんのでくれぐれもご留意を!
三菱エクリプス
当然のことながら、国産車にだって対抗しうるスパイダーがないわけではありません。
例えばエクリプスは初代を除いて2~4代目までずっとスパイダーをラインアップしてきました。主なマーケットであるアメリカでは総じて好評を得ており、ネット上のフォーラムなども活況を呈しているようです。日本においても空前の旧車ブームですから、2代目のちょい古スパイダーなどで大黒パーキングに乗りつけようものなら、ローマ・スパイダーとは違った熱さで歓迎されるに違いありません。
ちなみに、4代目(2005~2012)は国内に導入されませんでしたが、やっぱり屋根あき界のファンは根強くて、しっかり並行輸入がなされていました。
中古車市場でも散見できるほどなので、運悪くローマ・スパイダーが手に入らなかった方はこちらを探すというのも奥の手ではないでしょうか。