いまとなっては「それ必要……?」
3つ目は、同じくUSBポートが増えれば必要ない人も多いのではと感じるのが、電源ソケット/アクセサリーソケット。これはもともとシガーソケットと呼ばれており、シガーライターとセットで装備されていたものでした。それが愛煙家の減少とともに呼び名が変わり、カー用品やAV機器の電源を取るためのものになってきたという経緯があります。もちろん、カー用品店に行けば電源ソケットを活用したさまざまなグッズが販売されているので、愛用している人も一定数はいると思います。
後付けのドライブレコーダーだと、電源ソケットに差し込んで使うものもあります。ただ、近年の電子機器であれば多くはUSBで使えるようになっているので、もしかするともっとたくさんUSBポートがあれば用は足りるのかもしれないですね。
4つ目は、フロントガラスに投影したり、ダッシュボードに埋め込まれたディスプレイに映ったりして、前を向いたまま速度や距離、簡易的なルート案内などが確認できるようになっているヘッドアップディスプレイ。これも最近どんどん増えて、軽自動車にまで装備されるようになったものです。たしかに、運転中はなるべく遠くを見たほうが道路の流れが掴みやすくてスムースな操作ができるものなので、ハンドルの目の前にあるメーターに目線を持っていくよりは、そのままの目線で表示を確認できるのはいいのかもしれません。
ただ、自分が見ようとしてもいないのに、視界の一部が常にチョロチョロと数字が変わったり矢印が出たり、色が変わったりとせわしなく動いている状態というのは、ちょっと気が散るというかウザいと感じる人も多いのではないでしょうか。メーターなら、自分が「いま、見よう」と思って表示を見ているのでそういう煩わしさはまったくないのですが、ずっと強制的に表示を見させられている状態になるヘッドアップディスプレイは、慣れるまでに時間がかかるのかもしれません。
5つ目は、初めて登場したのはもう15年くらい前かと思いますが、いまでも多くのクルマに装備されている、エコドライブインジケーターやエコドライブ採点。これは、省燃費運転ができているかどうかをライトの色や運転後の採点で教えてくれるものです。アクセルペダルの踏み加減やブレーキペダルの踏み方、車種によってはハンドルの操作がスムースにできているかどうかなどを車両側が判断して、リアルタイムで良好な運転ができていればインジケーターがグリーンやブルーに光り、アクセルを踏みすぎたりすると赤やオレンジに光って、その都度自分がちゃんとできているかを教えてくれるタイプもあれば、目的地に到着してシフトレバーをPに入れると、メーターやナビ画面などに点数や★採点などが表示されるタイプもあります。
これも、購入したてのころは面白くて熱心に見ている人が多いと思いますが、どうでしょう、半年も経つと興味がなくなり、まったく気にしなくなる人がほとんどではないでしょうか。購入時にディーラーでこの機能の説明を受けていないと、そんな機能があるとは知らないまま乗っている人もいるほどです。登場した頃は画期的な機能だと感じたのですが、いまの時代なら声で「もう少しアクセルをゆっくり踏んで」などと、助手席にコーチが乗っているような感じで教えてくれるような機能が出ると、また面白くなるのかなと感じます。
ということで、時代に合わせて新しく登場したり、変わっていくたくさんの装備たち。これからも、ユーザーが「これはいい」と満足できるような装備が登場し、定着していくことを願います。